張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
君は

飴玉だったんだね。

とけてなくなっちゃうなんて!

  

どうか手紙をください。

君が

大きな鍋で甘く煮詰められ

冷やされて

宝石のように小さく ....
作詞 Shinji Hanagata 作曲 Johnny Raven 編曲 Delivery health angels

泣いているのかベイビー
今日が初めてだなんて
信じちゃいないけど
 ....
プロペラは淡くめぐり
煙を追い出す、雑木林に目をやると
(野良犬にこじ開けられた)
トタン塀の隙間から人影のような雑草が
生えていて
風が吹くと意味もなく揺れる。くすんだ
ビニールのコルセ ....
庭先から線香の香り
不意によぎる鉛色
殺伐
カレンダーのない部屋
起きたら茜色の光


ニュースは無常で埋まる
軋みとかたむく振り子
そしてきれいなお姉さん笑った
明日も天気は晴れ ....
「雨、すごいね」と、その朝、

キミは窓の外を見て言った。



 

福岡は、その日、雨だった。

 



見れば、雨が降っているだなんて

誰でもわか ....
ささやく言葉

あちらからこちらへ

風が吹き抜けてどきりとする

カーテンを閉じたように

夕闇がやってきて戸惑う

灯りが

ぽいんぽいんと

映しだされる笑顔

 ....
いつもの帰り道。







電車に揺られながらうとうと...















夢現の中、あんたの声が聴こえ ....
寝た子を起こすのは癖などではなく
男の本能なのだ
自分の子も、ひとの子も
猫も鼠もすべからくたたき起こし嫌がられる

朝になれば食卓のししゃもに
やれ早く起きろ、やれおれの相手をしろとわめ ....
秋雨

影は
よると重なる

夜明け
カラスたちの声を信じることから
始めよう
引き戸の開く音


そうして一日が始まる
闇に紛れて
自分のしてしまった事や
するであろう悲しみ事を
空に開け放ったとして
星は輝くだろうか

景色は明けの明星を描く時
私の幾ばくかの悲しみも
はたして
どう変わる訳でもない ....
雪がひらひら
揺れ落ちて溶けていく
残るは冷たい水滴

雪の中の思い出
夢のように
過去の残骸に埋もれていく

雪はポロポロ
涙のように
それはあの日を思い出しているの?

雪 ....
朝は早く
まどろみを書き換えて
日を浴びる

支度は淀みなく
早鐘を鳴らしつつ過ぎ
今日の事を巡らし
自転車にはや乗る

景色の緑は鮮やかに
秋の中の一日は
何か
妙に思い出を ....
部屋に閉じこもっていた
失業して まだ 間もないころのこと 
理性を失えば人間なんてこうなるのは目に見えていた
思い描いた生活を だけど 送れてはいなかった

目が冴えて眠れなかったのだ ....
撃ち殺された夜に
撃ち殺される直前まで
夢を見ていた
おまえと笑っている夢だった
おまえの顔を見て笑っている夢だった

よくよく思い出してみると
おまえは笑っていなかった
おまえは笑え ....
 飛行機の音だけ寒空、トレンチコートダッフルコートの幽霊は、互いを見ている、あとはなくて、陽炎でもない、季節外れだ。だから管制塔よ調律を合わせろ、螺子巻いてみた、螺子巻いてみるけど切れて、螺子巻いてみ .... 世界は硝子で
ハンマーに打たれてバラバラになった

世界はね、断片を集めたよりも大きいんだよ。

どうして先生?


今日これから会う人たちを
私の子供だと思って
ちゃんと優し ....
楽しいことの向こう側では
苦しいことが待っている   (のりぴー)

私は過去を忘れない
なんてよして
こんなに涼しくなって
もうすっかり秋じゃない
季節は廻るって
2丁目の佐藤幸造さ ....
12月に再び来る
アパートの5階
新巻鮭ヨーロッパスタイル
主人は眠り壷の近くで
寂しく餅を焼く

既に生活の虚偽に疲れた
家畜のように失われた
羽ばたき行く鳥が好き
12月に再び来 ....
私の人生を一冊のノートに綴れば

なんて薄っぺらいものになるだろう。

あなたと出会った事も

時折情熱を感じただけと言ってしまえば

それで事足りる。

泣いた事も笑った事も ....
昔のことではなく
最近のこと

肩を揺らしながら笑い
見つめ合い
背を向けた

最近のことではなく
今日のこと

肩を揺らしてみた
見つめ合い
目を背けた

今日のことでは ....
スマレンタの村には
病いに苦しむ人々が大勢いた
病いの人々はフトリギスと呼ばれていた
フトリギスは夜眠りにつくと
ゴー、ゴーという大きな音を出すので
スマレンタの村の衆から迷惑がられていた
 ....
10月も、もうじき終わってしまって
きっと僕らは置き去りにされるのだ。
秋風がさようならと言っている。
一々、挨拶などいらぬのに。


ただ一羽、乾いた秋空の高い処をすべっていく鳥の
あ ....
しろめたい、
足元のタイルを白に染めたい、
子猫の日々を大事にしたい、
実のない言葉を置き去りにしたい、
叶わぬ希望を箱につめて海にぽん、

しろめたい、
シロツメクサを踏みたくはない、 ....
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議

納得いかない
なんて当たり前なこと

秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足 ....
兎はほっとしたが、問題は収束していなかった。



長湯のあとの、立ちくらみの、喪失感。
一瞬だけ、私は自分の名前よりも、単純な問いに頓着した。
概念を越え、超え、頭蓋を突き破り、およその ....
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ....
あかいまるが、縄跳びで遊んでたら
みどりのまるが、あかいまるを飲んだ

あかいまるは、みどりのまるの中で安らかに沈黙を食べていて
みどりのまるは、あかのまるを飲んだまま、からだを横たえてそばに ....
セルフィッシュな心臓が
トマトゼリーの海を泳ぐ
すべての貝類は甘い味で
海亀は快速の血流に驚く
高濃度の脂肪が溶け出す
海底の静脈瘤の大噴火だ
もうとっくに満ちていると思ったら
まだ正面を向いていなかったのね

でも魂を物質化した細胞は 光を反応させてたわ
付き合いが長いのに 何も知らなく

ただ焦がれるしかない自由ロマン

 ....
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