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  猿は黙って登ってくるのだ
  かれらにしかみえないおまえの
  躯に穿たれた釘を伝っておまえの頂まで
  それでも数匹は諦めて引き返すし
  また数匹は手を滑らせて落ちてしまうし
 ....
  透明な鍵盤に置くかのように
  あなたの指が宙にとどまる
  噎せ返るほどに暑い八月
  そんな形で朝は始まる



  夢のなかでそれは確かに
  風靡く草原を鳴り渡って ....
  魚を燃していたのだと
  きみが言う
  誰にともなく
  酸化をはじめたばかりの
  鉄の表面に似て



  せつないくるしい
  いとしいさびしい
  かなしいや ....
  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで ....
  国
  という言葉がいま浮かんだけれど
  どうしたものか思案している



  一ヶ月近く洗っていない
  ランチョンマットには三箇所の染みがついているが
  それでも洗 ....
  ココナツを叩き割ると
  青い空がちゅるりとこぼれた



  そう、
  キミはいつも
  輝いているものを
  見かけるたび猫のように
  是非もなく追いかけた
  ....
カマキリさんの草野春心さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
登る- 草野春心自由詩514-6-29
天籟- 草野春心自由詩7+*13-8-4
魚を燃す- 草野春心自由詩713-3-20
白い馬- 草野春心自由詩8*12-10-23
ことのなりゆき- 草野春心自由詩1212-9-20
ココナツ・ブルー- 草野春心自由詩212-8-9

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