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私の意識の
極北に立つひとがいる

彼はいつも黒い服を纏い
時にその服を髪を風にたなびかせ
時に無風のなかに
その立ち姿の輪郭をくっきりと映し出し

時に彼は流れる水のような
ゆらめ ....
病院の長い待合い廊下に坐って
考えている
私の気はたしかなのかと
時々 呼び出しに応じて
いくつかの個室のどれかへと
人が 入ってゆく
そしてやがてまた出てくる
入ったまま
出てこない ....
チャオさんの塔野夏子さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
極北に立つひと- 塔野夏子自由詩7*05-4-17
外_来- 塔野夏子自由詩11*05-3-5

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