昨日は夫の誕生日だった
なのに彼は出掛けて行った
気持ちを挫かれて
私は不機嫌になった
今朝、夫がドライブに行こうと誘う
久しぶりにふたりで車に乗った
森林の中、滝のある所を散策
....
蛇は己の脆弱さ故に猛毒をもって巨大な敵を倒す
しかし時にみずからの毒で死する
過剰な防御は精神を蝕みこころを荒らす
無防備こそ最大の防御でもあるのです
生きることは ....
ぽた
音がした
知らぬまに
涙がにじんでしまう
あくびもしていないのに
悲しくもないのに
もう限界なんだろうか
ぽた
音がした
....
こんもりと雪に覆われた朝
夢中でついばむすずめたちは
埋もれることもなく
枯草を折ることもない
だがまんまるの愛らしさは鋭い冷気への対抗
食糧不足は天敵も同じ
生きることは戦い
いの ....
いい子じゃないから
サンタなんてこないと思ってた
期待しながら思ってた
案の定こなくても
当たり前だとおもうことにした
涙目でおもおうとした
裏切られるから裏切って
表の顔で笑った
....
昔ネットで知り合った年上の女性に、「好きなので彼女になってください。少なくとも今は好きです。でも10分後に好きかどうかわかりません」というメールを送ったら、「クソバカ」と言われた。
なんで怒っ ....
僕は雪に魅せられる
とても切ないから
どんなに大切に受け止めても
一瞬にして消えてしまう
大事にしようと思う間もなく
手の中で静かに消える
でも一瞬だけ
ほんの一瞬だけ
その美 ....
前人未踏の先をゆく
その先ゆく者に同化する
ぼくは岬の突端だ
ぼくは宇宙の最果てだ
前人未踏の愛だから
その先ゆく者に同化する
そとに出たらもう黒かった
....
かのじょは
わたしにとって、
全世界だった。
そして
わたしは、
全世界から拒絶された。
わたしは
世界のなかに、
立場をうしなった。
で わたしは
いまでは、
それ ....
苦しかろうに苦しかろうに
愛したひとがほかのゆびに
かんじているつらかろうに
つらかろうに愛したひとが
ほかの温もりかんじている
苦しかろうに苦しかろうに
レデ ....
積もるほどに
街は降る
夢の中で駆け回るように
僕たちは
僕たちに
初恋を、いくつも持っている
だから僕たちは
何度でも
壊れることができるんじゃないかな
あなたは結局 自分しか愛せない人なのよ
最初は腹が立った
あなたは 自分の大好きな自分を褒めてくれる人を好きなだけ
妙に説得されてしまった
可哀想な人ね
混乱した
  ....
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あたいたちの
時間は
人間なんかのそれより
短い
というより、速い
命短し恋せよ乙女なんて
悠長に歌なぞうたってたら
あっというまに
....
言おうとして
言えなかった言葉が
胃の腑のあたりにつかえて
地面が急に
ちかくなる夕べ
水中でもがくみたいに
思いのやり場が
どこにもない
ただただ凄い西日に照らされ
きみの猿のよう ....
隣の家に住んでいる女の子は
赤服の不法侵入者を待ち望み
縮た髪にまだ残る香りと共に
やさしく冷えたベットに潜り
窓の外で手を振る電飾を眺め
無防備な空想を並べた時間を
....
チャングンソクや思たら
ラルクアンシエルやった
なんや
この地獄から降りて来たような歌い方は
メリークリスマスやで
みんなでイエス様の誕生よろこんでんねん
おれ死に ....
生き物はとってもお日様が好き
自分の気分に忠実な猫達は目を細めて日向ぼっこしてるし 樹木は少しでも余計に陽を浴びようと空に手を伸ばす
陽が暮れると淋しくなるのはみんな同じ  ....
白い粉雪が下りてきて
語りかける君からの言づけ
星の数より多くて
願い星が一瞬瞬いたのさえ
逃してしまった
君はいつも大事な事を
僕には伝えない
笑ってごまかして
掌の温もりだ ....
クリスマスイブを
目前に控えた
金曜の夜…
荒川の河川敷に
腰を降ろし
景色を眺めた。
水面に映る夜景
点灯されたスカイツリーが
とても美しい
寒いのは苦手だが
冬の夜は好きな ....
なぜなら愛とは
たいせつなひとの時間を
大切にすることなのだと
知っているから
寝坊したあなたは
忘れ物までして
またお家に戻ってしまった
去年のクリスマ ....
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淡雪に似ている
さよならのカタチ
静かに
ただ降るだけで
積もらない
積もらせてみたってしょうがない
そんな淡雪
忘れなよ
吹雪 ....
午後 太陽は大きく西に傾いている
もう暫くすれば 彼は美しい茜色の雲に纏われて地平線の下に沈んで行くだろう
でも今綺麗なのは 彼に照らされている東の澄んだ青空と白い雲 陽を暖かげに照り返しているビ ....
船はゆく
船はゆく
港にさよなら
船はゆく
こんな歌が歌い継がれていた
人はゆく
人はゆく
何にさよなら
人はゆく
青がきつい冬の空
メ ....
そんなに急いで
降らなくたって
隠したいものなんか
ないよ
ほんとに?
ほんとに?
雪はふる
急いで
急いで
斜めになった
私の目には
昨日があらわれていた
会いたかったというのは
嘘でした
ごめんなさい
だれが消えていっても
もう
何にも感じなくなった
ただ
わたしは
ああ哀しいと感じることを
感じるようになった
こどもたちよ
きみたちが考えている大人だって
実はそうなんだ
失ったことに目をそむけて仕事などしているんだよ
悲しくてさびしくて恥ずかしいお話だけど
こどもたちは地震には関心がないようだっ ....
特別切れなくてもいいんです
まあまあ切れればいいんです
私にとっての
刃物なんてそんなもんです
特別上等でなくてもいいんです
そこそこ切れればいいんです
それで
用は足りるのですから
....
ひとなみのなかにまぎれて君は息をしている
不毛に時々は悩みながら歌をうたうのだね
小さな偽善の積み重ねが君の鎧
教会の鐘がなっているこの世界で
盲目のままで生きてゆく
....
月の見えない
そんな夜
いろんな気持ちがあり過ぎて
ひとのキズつく
夜がある
ひとりぼっちの
音のなか
いろんな気持ちがあり過ぎて
月の見えない ....
この不快感を忘れない
きみのことは忘れても
この不快感は忘れない
どうされたら傷つくのかを
教えられたことは忘れない
つめたい命とは関わらない
そう誓ったことは ....
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