すべてのおすすめ
 「骨音」

 その森の中のまぶたは
 たいへんうつくしい

 背骨を失った世界よりずっと

 まぶたに広がる昼下がり
 湖のほとりで
 老人は 骨を拾う

 露の輝く草を分け
 ....
(私はいつも仰向けで寝入り
 決まって仰向けで目を覚ます)

その日天井のしみは、妹のクラスメイトの顔だった
昼下がりに学校を早引けしたきり妹は姿をくらました

(私はいつも仰向けで寝入り ....
 もうふた月ほどたつだろうか。わたしは毎日、すこしずつ家財を捨てている。家財、といっても、どれもさまつな――そのほとんどは夫と共有して、それなりの思い出がつまっているのだろうが、もはやさまつとしかいい ....
石田 圭太さんの豊島ケイトウさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
骨音_他二篇- 豊島ケイ ...自由詩16*10-10-10
しみ- 豊島ケイ ...自由詩17*10-10-2
花冷え- 豊島ケイ ...散文(批評 ...14+*10-9-27

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する