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耳のなかに
あらぶる海波が音をたてて打ちよせる
波うちぎわがあって
すぐにきえる影をつくって
雲の列車がゆく
武器をにぎりしめている
ビルのうえには
どこにも ....
{引用= こがらししとだえてさゆる空より
地上にふりしくくすしきひかりよ}
埠頭の水たまりに
月がこごえはじめている
真夜中には
かげもまた針のようにゆっくりと ....
しぬなんておもいもしなかった
ひとが
海をみていた
くっきりカゲを増した
夕映えの
不知火干潟で
たぶん夢中で
ファインダーをのぞいていたにちがいない
もえのこる ....
かけおりてくる兵隊がいる
指揮だけがあって四季のない顔のない
丘のうえから
いっせいに声があがる
雲がわく
あがる声には
責任がないから自主性がない
....
{引用=
掠れた息をつくように
ベッドにそっと
言葉にならないものを吐いたとき
その言葉にならないものはすぐ露のように朝の陽にきえた
あの日のあの雲にはもうであえな ....
ゆきちゃんは あさ
かさをさし 長靴をはいて
雨のなかの花にあいさつする
話しかける
おじぎをする
おはよう さようなら
きょうなにたべるってたずねている
....
樹木の幹を截ち割って
樹木がうまれてくる
ひとを截ち割って
ひとがうまれてくるように
*
きょだいな
ウ ....
耳をすますときは
手と足が
とまる
だれにしたって表情が凝固して
仮面になる
手配写真のようにだ
音がするほうに
むける
....
猛々しい
雲の峰々をぬってながれるその川に見覚えがあった
なぜか
その子に見覚えがあった
林の奥の僻地の村へは行ったことないのに
そのおさない者の笑顔に
....
ただのみきやさんの石川敬大さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かくれるところのない空には
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石川敬大
自由詩
9
13-5-30
《冬の星座》にあのひとをさがす
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石川敬大
自由詩
16*
13-3-1
さいごの一枚
-
石川敬大
自由詩
17*
13-2-6
丘にいる兵隊
-
石川敬大
自由詩
11*
12-12-1
失語症から
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石川敬大
自由詩
28*
12-9-12
ダウンズタウン_is_freedom
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石川敬大
自由詩
17+
12-6-23
千年樹
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石川敬大
自由詩
13*
12-5-1
たまの春
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石川敬大
自由詩
27*
12-3-11
K氏の戦場にて
-
石川敬大
自由詩
17
12-2-5
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