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生きものを傷める
永い夏は終り
エノコログサは緩み安堵のやわらかさで
午後の風に踊る
一本一本でありながら
一帯そのまま総体の伸びやかさで
秋空を仰ぐすがた
空は
宇宙の闇と光 ....
生身のひとが
都市に残っている噂とは逆に
鉄路を踏んでゆくと
霊とすれ違った
稀にたたずむ
かつてのひとの家宅は
いま わたしの背丈を遥かに超える蔓草が
幾世紀の愛憎を晴らすように
....
どうして
こんなに平穏なのか
冥土へと導く と信じられたホトトギスも
いまは五月の鳥
森を抜け
砂の砦みたいな監的哨跡にのぼって
海のまえに出ると
もう詩に出会った気がした
壁 ....
あおざめ
咳に胸をたたかれ
血が垂れる
効く と言われて
空缶に溜まった何かの肝を
啜れない身が
はたらけばいい
赤い服地をかざすひとにあこがれ
明くる春 山を越えた
紡ぐ糸 ....
ただのみきやさんの形代 律さんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
2024年秋
-
形代 律
自由詩
5
24-11-20
後年
-
形代 律
自由詩
9
24-5-17
離島
-
形代 律
自由詩
10
24-2-18
諏訪
-
形代 律
自由詩
5
18-8-5
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