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あおぞらにふれることのなかった雲に
おやすみと声をかける
届いているように見えたのは
錯覚だから
あなたは泣かなくてもいいんだよ


秋は
なにかがたりない
地上の彼処に ....
もとめあうことのできない淋しさはなんてきれいな夕立だろう



ねえ、死にませんかとふいに問いかける硝子のようにうつくしい人



すきまから洩れだした風 ああきみの前世はぼく ....
窓をあけて
夏にばいばいっていうのは、たぶん
さよならを置きっぱなしにした
子どもの僕がいるからだろう

海の見える丘に
錆びてうごかなくなった自転車がねむる




 ....
子宮ではなかったという。
母でないものから生まれたということだった。
私たちはかつて男の一部を削られて
この世に生を享けたと
せんせい、ではこの器官は誰の名残りなのですか。


 ....
枯れたので、
私の臭いのダストボックスに捨てる。
ゆうぐれ、抱きしめられ
水槽のみなもとみなそこのはざま
男と女が居る。
慣れた時間に倦みはじめた
指で促していく。
(こえを、すこしだす ....
永乃ゆちさんのとろりさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋は雲のようにやさしい- とろり自由詩1111-11-6
I_love_you,__Good_night.- とろり短歌711-11-6
夏に- とろり自由詩811-9-7
歯形- とろり自由詩611-8-5
枯れる- とろり自由詩811-6-5

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