すべてのおすすめ
俺は間違っている
ちょっと外へ出れば
無名の住人
犯罪者ではないが
はたから見れば
不具者
誰とも話したくない
いや 相手にしてくれない
幸せな人や
幸せそうな人
不幸せそうな ....
滅びるなら滅びよう
今年も淫らな夏がやってくる
何故生きている
何故?
生きることは
儚い悲しみだ
喜びとないまぜになった悲しみだ
怖いんだ
生きているから怖いんだ
仕切りのない野放 ....
ゆるやかに
もう乾涸びてしまいそうな川の
もう息絶えてしまいそうなせせらぎを
聞きながら
顔つきを変えずに
下ってゆく川面を見ている
投擲する石礫は対岸に届くことなく
力なく落下して ....
けものたちが順番に目覚める
芽吹き始めた草木も
長い眠りから醒める
こんこんと湧き出る水に口をつけ
唇を濡らすと
また新しい路に出会う
まだ見知らぬ誰かに出会う
新緑とは、出会い ....
いたい
いたい いたい
もういたみの実がたわわになっています
空から空へ
いたみの種子が舞いました
みな 平等に いたむのです
いきたい と
暖房もなく、寒いよるには、
ちいさくなって毛布にくるまるのです
毛布はやさしいです
朝の梵鐘の音が聞こえると
お腹も空いてくるのです
やさしい毛布から脱け出して
ずうずうしいエアコンのセカ ....
たくさんの
たくさんの
たくさんの自分がいる
たくさんの
たくさんの絶望と希望と私
詩人でない私人の私
たくさんの
たくさんの
絶望から生まれた
たくさんの
たくさんの
....
押入れに隠れていた
暗い密室の中で
埃っぽい空気の中で
春の芽吹きを待っていた
喉の渇きに苦しみ
時折、浸みてくる温もりに身体を寄せ
ずっと夢を見ているような
おぼろげな意識で
昼 ....
分光された夏。白くて柔らかな豆腐に、包丁を入れる、賽の目切りに。私は産まれた。母親の腹を裂いて産まれた。味付けは醤油だけ。醤油を垂らすだけ。夜が短くなった。止められない時計に抗おうとやっきになって、焦 ....
木下レモンさんのwithinさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鬱
-
within
自由詩
7*
11-11-11
緩慢な二〇一一年の六月
-
within
自由詩
3*
11-6-12
川面はゆるやかに
-
within
自由詩
8*
11-5-3
ウチュウ−春の嵐
-
within
自由詩
5*
11-5-1
いたみ
-
within
自由詩
5*
11-2-11
新月
-
within
自由詩
7*
11-1-26
木枯らし
-
within
自由詩
3*
10-12-4
糾える光の蔓
-
within
自由詩
3*
10-11-28
分光
-
within
自由詩
6*
10-7-28
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する