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『豆乳いろ』
� はじまり(道)
一月の晴れた朝
来なければよかったなあ
凍りついた道に蒸気
植物みたいな街灯がにょきにょき連なって
私、しゃがんだりたったりし ....
猫飯
帰ってきたのは、夜が明ける頃
雲が右から左へ
流れてゆきます
とかげがしゅっと
石の裏へ隠れると
パンダがあくびをもらし
孔雀が羽を広げます
体を温めるため
やかんに水を ....
朽ち果てた体と心をもち
屈伸運動を続けています
今からいくのです
わたしは裸で川を渡り
いくつもの手にそれを触らせ
堪えきれぬ恐怖を感じつつも
一歩一歩地に沈んでゆくのが ....