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おにぎりを握るてのひらで
詩を書いた
いつか
おにぎりのように
なるように
国道のショッピングモールに
右折して入る車たち
小さな神社と
むかし何かがあった海
忘れたい人と知らない人が
割れ目から這う
つるくさに
コンクリートを重ね塗りする
ああ
....
県南の町を
目指していくと
いつの間にか
新しいバイパスに入り込んでいた
どこでわかれたろう
さっきまで 慣れた道だったのに
わかれ道すら気付かず
私たちは
知らない道を渡 ....
社食から見える
向かいの会社の平たい屋根から
ぽとぽとと
雪のかたまりが落ちていた
そのリズムは
なんだか
アヴェマリアに似ていた
某神様は
奇跡のようなのを
起こしてるのかもし ....
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった
ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
犬
かけっこ
キャベツにきんぴら
ジャニーズの、可愛い男の子
雨の日
ドライブと掃除
のうぜんかずらと魚
青の色、そしてわたし
33年
ぴっちり生 ....
ひとひとりの心のなかは、いつだって戦争だから
これ以上戦うひつようはない
そう言って花鋏をつかみとる
淡き生活