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夕焼けに向ける背中にいつも話しかける
あなたの白く暗い眼のなかに
今は何が映っているのか

細く響くラジオと
揺らすグラスの氷の音に
あなたはいつも
何を思うのか

わ ....
この血であなたの心臓を突き刺したい
ナイフを手にその背中を追いかける
あなたは急に立ち止まり振り返って云う

刺せるものなら
刺してみろ

わたしはナイフを突き
刺し殴る
 ....
カンヴァスに描いた静物画に
わたしは真っ赤な色を置く
油絵を描く時は
その目に映るものの色と
正反対の色 ....
買い物袋を持つ
袖口から覗く彼女の腕には
野犬に噛まれたような夥しい赤い痕がある
ぼくの腕にも、
同じような痕が犇めいている  ....
わたしから、
誰もがみんな目を叛ける
見える人には見えてしまうのか
わたしの眩しいくらいの死線が

わたしはい ....
針穴に髪を通す
布地にぷすぷすと縫いつける度に
疼きだすわたしの心臓
心臓にもぷすぷすと
穴が空いている
踞るうちに  ....
わたしの家のポストには
いつも一枚の封筒が入っている
その中身は、
黒い活字体で
「あなたの血を提出してください」  ....
晴れた日に
空を見ないなんて
空がもったいないと思う

いつもと同じ
車窓からの景色も
晴れた日は  ....
深海のように
ふかまるおもいが
しろい糸のように
風にとけあっていく

ゆるせなかった過去や苦しみも
今はただ、  ....
わたしを
かたちづくるもの

なにもないと
思ってしまうぐらい
安定のなかにいて
時折、
影のない ....
うすい板に
はさまれた
弾力なみずは
あらゆる喧騒や献身をすり抜けて
自己だけが知る
ちいさな孔をめがけて滑り込む
みずがみずだけを知る自己へ

みずはむれを好むが
 ....
高揚を求めながら
沈み込んでいるたましいは
かわりながら
かわることの意味をしらない

やさしさがオセロの ....
わたしのなかで
剥がれおちたなにか
そのなかにある
あかいかたまりのなかの
あかいわたし

剥がれ落ちたわた ....
したい何かを数えていくほど
したい何かが見えなくなる

まるで
皮を剥ぐように
剥いで剥い ....
うみのながさを感じていると
わたしがその手につつまれているような
不安定な安堵に満ちてくる

うみのながさを感じていると  ....
いつからだろう
わたしがわたしに
なれてしまったのは

やわらかなしかくい世界で
まるくなったとしても
とがってみたとしても
しか ....
かける かける
鍵を かける
うみが 飛び出さないように
ひらいための まぶたの先から
うみが 飛び出さないように
 ....
今はもう忘れてしまったけれど
たったひとつ、
おぼえているものがあるとするなら
朝の理科室で
フラスコに入れた無色透明な液体 ....
散在する
おと、おと、おと、おと、
らせんれんさになり
からみついてくる
どんな祈りや鍵さえもねじまげて  ....
とがらせろ
とがらせろ
ながれのすべてを
とがらせろ

握りしめた力が
入水した紙粘土のように  ....
むらさきにしずむみずうみの
せをはしるあめのかげは
せつなのおもいつなぐための
ひびわれのなかにひかる ....
あめがかたにふるのは
このうちのねつをしずめるため
あめがかたにふるのは
このてをもりにかえすため
あめがかたにふるのは
のびたおもい ....
きみに、
いのちを ふきこむために
まっしろな こくうから
かたちあるもの へと
きみのてを ひく
あたたかな うみへと ....
わたしの胸元に
棲みついた龍へ

きみが宿った朝は
ゆるやかな大河のように
ゆったりと開眼した
鏡を覗く視線が
きみの眼のように ....
わたしはことばを剥離する
わたしはわたしを剥離する
バナナの皮を剥くように
するんと裂けて  ....
失いたくないものを
握りしめるのは
罪なのだろうか

ひとつの観念が
わたしを捉える
それを解除しようとする別の思念が
 ....
八方塞がりとは
こんな気持ちをいうのだろうか
こころの深い奥で
前に進もうとしても進めない
強い何かで  ....
ことばにならないものが
渦を巻いている
それはある期待なのか
失望なのか
わからない

明滅する影と光が時間のように  ....
こころのなかに
海が浮かぶ
深く蒼い紺碧の海

ひとつの闇から
光を見出だそうとするとき
かならず海が浮 ....
幾度か巡ってくる夜に
海になりたいと願う
十六夜の月など見たことがないのに
叶わぬ永遠を願っている

いつかはあなたの海になって  ....
そらの珊瑚さんのあおい満月さんおすすめリスト(126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『母へ』- あおい満 ...自由詩812-12-29
『目指すもの』- あおい満 ...自由詩712-12-8
『流血』- あおい満 ...自由詩14*12-11-20
『共喰い』- あおい満 ...自由詩6*12-11-15
_『架空の地上』- あおい満 ...自由詩4*12-11-9
_『投影』- あおい満 ...自由詩4*12-11-7
『赤い督促状』- あおい満 ...自由詩3*12-11-6
『空のことば』- あおい満 ...自由詩15*12-4-21
『ふたり』- あおい満 ...自由詩9*12-4-1
『かたちづくるもの』- あおい満 ...自由詩5*12-3-18
『ながれ』- あおい満 ...自由詩8*12-3-8
_『無題』- あおい満 ...自由詩4*12-3-2
『かわむき』- あおい満 ...自由詩11*12-3-1
『知るということ』- あおい満 ...自由詩4*12-2-29
『うみのながさ』- あおい満 ...自由詩7*12-2-26
『やわらかな四角』- あおい満 ...自由詩9*12-2-14
『かける』- あおい満 ...自由詩6*12-2-12
『枠のなか』- あおい満 ...自由詩12*12-2-11
『メトロノーム』- あおい満 ...自由詩6*12-2-6
『とがらせろ』- あおい満 ...自由詩8*12-2-2
『むらさきにしずむ』- あおい満 ...自由詩4*12-2-1
『あめがかたに』- あおい満 ...自由詩7*12-1-29
『きみの、』- あおい満 ...自由詩5*12-1-23
『赤いいのち』- あおい満 ...自由詩3*12-1-22
『時の剥離』- あおい満 ...自由詩6*12-1-18
『とらわれ』- あおい満 ...自由詩4*12-1-17
『抑制と希求の間』- あおい満 ...自由詩7*12-1-15
『古い写真』- あおい満 ...自由詩7+*12-1-12
『ひとつの、孤独のために』- あおい満 ...自由詩9*12-1-11
『海になる』- あおい満 ...自由詩11*12-1-10

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