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遠い落日から潮騒はやってくる
零れおちた輝きは
海硝子にはなれない貝殻たち
のこるものは夜光貝の
幻というかそけき冷たさ
空の螺旋のうちに響いている
遠のくということは淋しい
それは砂を ....
雨と雨との距離を測りかねて
戸惑いに揺れる傘は
五月の鋭敏にやられた心です
ビル街はところにより墓地のよう
予報どおりに雨は止みました
枯れかけた花束の空ですけれど
新緑が瑞々しいですね
 ....
まぼろしである
しとどに濡れる街が
明滅する赤信号が
交差点にあふれた人びとが
舗装された道路の窪みが
まぼろしである
底のすりへった靴が
歩道橋の一段目が
つらなった改札の狭 ....
溺れないようにもがく
ここにあるものは肉体と
満たされない空と
注ぎ足されつづける水

酸欠の頭で考えることは
誰が注いでるとか、
どこまで行くのかとか、
そんなことではなくて ....
そらの珊瑚さんの新染因循さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠のくということ- 新染因循自由詩719-8-2
五月の鋭敏- 新染因循自由詩9*19-6-14
まぼろしである- 新染因循自由詩10*19-1-15
輪廻に溺れる- 新染因循自由詩618-10-29

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