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音へと変わる木の影の道
風がそのまま過ぎ去る道
やわらかく目をふせ
空あおぐ道
遠さと遠さの間は濡れて
縦の緑は震えている
北の星と朝焼けは消え
光はかすかにたどり ....
どうしようもなく空に向かい
わたしは
影を失くす
足の下を踏みしめ
家々をすぎ
すべてに接する崖へと至る
見えない花のわたしは
ひとつの大陸でできた楽器 ....
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった
目が覚めると
....
重なるばかりの泡のなかから
一本の白い髪のように
細く硬くかがやきの無いものが
音も無くゆっくりと起き上がる
空から空へ
外骨格のつながりへ
いのり薄いいのりは
....
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