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静かにあなたを愛していたい
決してはげしくじゃなく
そっとあなたを愛していきたい
愛に力などをこめずに
ぼくはあなたを抱きしめたい
そのときあなたの好きな
ディオリッシモの香りにぼ ....
ずっとぼくには想いつづけてる
ひとがいるんだけど
叶わぬ愛と分かっていても
想いが募っていけばいくほど
掬えないのは
分かってるんだけれど
水面に映る月をなんとか
....
『Hotel California』がリリースされた頃
ぼくがパンク・ロックの帝王と呼んでいた
ジョン・ライドンは《SEX PISTOLS》の最後のライブで
捨て台詞の様に脱退宣言として『Roc ....
ぼくは杖など必要ないと
想って生きてきた
杖を欲しがる奴は
弱い人間だと見下してきた
でも何故なんだろう
ぼくはいま杖を必要としている
杖を欲しがる奴には
絶対なるまいと決め ....
おいおいそんなに簡単に
孤独になりたいなんて言うなよ
孤独はそんなに親切じゃないぜ
きみが想う程やさしくもないぜ
きみは親しくつきあえると想っている様だけど
孤独にだってね 選ぶ権利はあ ....
天才とは神に選ばれしもの
そう神はきみの近くにいた
しかし余りに神に近いため
その手と握手してしまった
そして天空へ消えて逝った
そしてきみの名だけが残る
神はいつ ....
大震災が起こった
多くの日本人も世界各国も
被災者に被災地に心を寄せた
だが原発から放射線が大量に飛散した
その年の漢字は《絆》と云う文字が選ばれた
そして一年が ....
綺麗事でも絵空事であっても
大きな欺瞞かも知れなくとも
この世界に血が一滴も流れず
銃弾一発も発射されないなら
少なくとも平和は悪ではない
しかし もしX'mas ....
Gibsonが逆立ちしても
Fenderに勝てないのは
20フレット以上の
高音の美しさにある
Fenderが逆立ちしても
Gibsonに勝てないのは
6弦全体の上質な
バラ ....
砂漠に生きるものたちだけが持つ
本能が待っていた雨が降るのを知らせた
やっと待ち焦がれた雨が降り始めると
ぼくの心まで沁み込む雨が降り始めると
ぼくの心を苦しめてきた細菌が
ひとつま ....
ぼくらは大学生の頃
毛沢東語録を抱え
一連の高橋和己の作品を
高野悦子の『二十歳の原点』を読み
髪を長く伸ばし
RockやJAZZを聴き
正式な場所に
ジーパンで出席し
不良と呼ば ....
ぼくらの時代には
いまにも千切れそうだけど
でも千切れない様に護ったものが
確かに存在していたしその大切さも知っていた
でもいまのきみたちを見てると
それすらないかのように見える
それ ....
ぼくは訪れた
ヒロシマも
ナガサキも
アウシュビッツも
もう詩にはしない
それはそこで消えた
魂を穢すこと
そのものであるから
まるで言葉の
ハイエナにも
似てる気がするか ....
映る風景はモノクローム
桜の薫りも漂うことなく
また春の一日が暮れてゆく
黄昏のなかへと溶けてゆく
誰とも逢わなかった一日が
誰とも話さなかった一日が
昨日と同じように無表情で ....
テレビがぼくを嗤っている
ぼくはテレビに向って笑えない
いつも前のめりに生きてきた
お陰で全身は転んだ傷痕だらけ
いつも誰かがやめろと
大怪我するぞと忠告してくれたけど
やはりぼくにはできなかった
前のめりに生きていくしか
それで多 ....
月が消え去った
その予兆はあったのに
みな新月の日だと想っていた
しかし 何日待っても
満月も
上弦の月も
下弦の月も
三日月も
夜空に現れなかった
月面の裏に存在したモノリ ....
去っていったものは
はじめから出逢ったことのないものと
想えばいいこと
背をむけたものは
はじめから背だけを見せていたと
想えばいいこと
そしてぼくは幼い頃に戻るだけ
独りぼっち ....
穏やかな風は
温かく吹く
愛したひとのように
やさしい微笑に似て
桜は待ち兼ねた蕾を
綻ばせ柔らかく咲く
だけど だけど
僕は今ひとりで
陽溜まりのなか
春はいつも別 ....
お前は誰にでも容易く尻尾を振らない
それが臆病な心を隠すためだとしても
媚びを売る飼われた犬の真似はしない
俺は猫に匹敵するくらいの
そんなお前に敬意を払おう
例え数日何も食っていな ....
お寒うございます
お元気でしょうか
でもわたしはあなたより
もっと寒さを感じています
息もできません
私は鰓呼吸はできませんので
それと云うのも
あなたが私を冬の海に
....
ぼくは悲しみと
向き合おうと想う
ぼくは苦しみと
向き合おうと想う
ぼくは淋しさと
向き合おうと想う
ぼくは虚しさと
向き合おうと想う
ぼくは不条理と
向き合おうと想 ....
ぼくがきみの好きだった表情は
泣くのを見せまいとの泣き笑顔
悔しさをぼくにも見せまいと
弱音は吐かなかった泣き笑顔
その表情を見れなくなったため
ぼくもいつしか憶えた泣き笑顔
....
旋律のない歌
死なない死刑
敵のいない戦争
死のない生
文字のない本
結審しない裁判
沈黙しかない議論
性行為のないポルノ
狂人のいない精神病棟
どれも ぼくに似ている
い ....
もう此岸で待っている
ひとなんかいない
でも川の向うにたくさんのひとが
待っていてくれる
懐かしいひとたちが待っていてくれる
掌を返したひと
嫌いだったひと
軽蔑されたひと
梯 ....
普段 当たり前だと
想っていることが
じつは本当の幸福
だから青い鳥の物語は
童話ではないノンフィクション
メーテルリンクはそれを喝破した
偉大なるベルギーの詩人で ....
叶わなかった愛は
歳月とともに
美しさをましていく
現は拷問のようだから
せめて想い出くらいは
そうでなければ
それが想い出の
せめてものやさしさ
なのだろうね
きっとぼ ....
夜の銀座や北新地で
暫々贈られるバーキンと
呼ばれるエルメスのバッグ
デパートの質流れ販売で
眼の色を変えて
群がる浅ましい形相の女たち
でもその誕生の経緯を
知っている男も女も ....
幸福とは
己の力で
手に入れる
ものであって
誰かから
与えて貰うものでは
決してない
それは違う言葉で
施しと言う
どこに行こうとも愚人はいる
大きな世界には多くの愚人が
小さな世界には少数の愚人が
どの愚人も最初はまともを装う
でもそのメッキはすぐ剥がれる
愚人だと気づき反論をしないと
愚人は嬉々 ....
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