すべてのおすすめ
さよならではなくて
また会おうね
と言った

私は息をのんだ

もう眼差しも宙に浮き
口の動きも
何を指しているのか
分からなくなっていたのに

「お父さん、また会おうね」

 ....
熱帯夜が明けた
翌朝の駅前通り

ハンカチを頬に押し当てながら
駅へ向かう街路樹の下に

無数のセミが落ちていた

電車を気にする私や
数歩先を歩くYシャツの人の
慌ただしい靴音が ....
泡沫恋歌さんの麦穂の海さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キス- 麦穂の海自由詩711-10-12
「黄金虫」のいる時- 麦穂の海自由詩8*11-9-27

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する