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無音の夜
食卓を引き
白い骨壺
カタカタ鳴る
「寂しいのか」と尋ねると
無音の夜
ますます深く広がり
足許カタカタ鳴り響く白い骨壺
不意に亀裂走らせ粉々に
沈 ....
小学生時
休み時間の校庭で
クラスメート達と遊んでいる最中
ふと空を見上げ
僕は目撃した、
覆い尽くしていた黒雲が割れ
空の青が裂け
燃える光の帯が
遊ぶ無数の生徒達を
ギラ ....
一人のタマシイ
踊り廻る幻覚のなか
独り在ること 瞑目し
漂う秋の甘やかな香に
愛の繋がり失いながら
一年の時が過ぎたこと
両手のひら打ち合わせ
澄んだ響きの木霊
耳傾け区切り ....
雨は降り続け雨は降り
雨雨雨雨 降り続ける
雨が降り続き雨が降り
雨降り続けて秋深まる
雨雨雨雨 降り続けて
蝉の死骸は濡れ溶けて
濡れ腐る蝉の死骸は空
雨雨雨 只降り続ける ....