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光が生まれるまえ、
闇は何という名前だったろう

かじかむ手でまだ温かい
鞄の中の弁当をさわると
始発の鉄道が低くささやく

それは母かもしれない
林檎の匂いのする空から
上手く云えないけれど
指さきに吸いつく 音符

バスケットガールの公園で
痩せていく木々を見ながら
つまさきに駆けぬける 車輪

ゲーテの詩集の栞紐が
二 ....
太陽が帆をあげて
シャツの内側の漁港を照らした

さえぎる言葉のない純粋な心臓を
切り裂くように 糸を縫うように 流れる光
家々の屋根が風に吹き飛ばされ
海辺のように 透き通る空に 舞 ....
 人に歓びを
 捧げたいと思う
 思わぬ悪意で
 出来ている
 このからだ
 皮膚の下で
 水滴に
 よく似ている
 骨が歌う
 ハッピー・バースデイ
 止まぬ時に
 生まれ ....
   
 捨てられた砂漠と 
 魚釣りにいく

 嵐が来たらしく
 船が幾つも 幾つも
 夏の虫のすべての死を
 並べたように
 海を埋めつくしている

 防波堤から
 最初の船 ....
 眼鏡を外して電車を降りた
 閉園のアナウンスが流れる頃に
 金属製のゲートをくぐった

 アスファルトの水滴が
 輪郭を失ったパレードのように
 商店の光を反射していた

 黄色 ....
もっぷさんの古代 透さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 古代 透自由詩3*11-12-5
12- 古代 透自由詩2*11-12-3
風の生まれる- 古代 透自由詩5*11-11-12
一滴- 古代 透自由詩5*11-9-7
さかなつり- 古代 透自由詩5*11-9-6
パレード- 古代 透自由詩6*11-9-4

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