すべてのおすすめ
人の消えた朝を
獣の群れがすぎてゆく
光は暗く
息は昇る
割れた堤防
泡の色
見わたすかぎり
水は凍る
道は消え
冬は会い
街は震えず
鳴り止まぬ ....
街より低く
花はこぼれ
音になり
蛇になる
ひとつの手首
四つの手
ひとつの花を
廻している
火をくすぐると
飛ぶ子たち
どこで誰に
会いにい ....
音を持たずに水を切り
物語を捨てる
死神に無視され
今日を今日に置く
悲しみは増し
枠は増さず
光は増して
片目を覆う
朝は白に 朝は茶に
まばた ....
今日もまた
結婚式の終わりを通りすぎた
積み上げたものが崩れぬよう
扉を閉じる
からだのあちこちにある
うなじが熱い
今 ....