虹を浴びていると存在がくるくるまわる。自傷。叡智。笑い。堪えきれなくなる。きみどりいろの空。大きな大きな卵に温められた空色のことり。
コップ一杯の涙を電気会社に支払う。何度も何度も、√の形に区切られ ....
ない

時間がない

眠りがない

ことばがない

つく 嘘もない

打ち明ける 真実もない

積み上げる 思想もない

吐き出す 幽霊もない

絶叫する 空白もない
 ....
言葉はいつも確かだった
何もないということが
私には
雲が空を超えていく時
時が空間の中をさまよう
夜の
途絶えることのない迷いの中で
どこにいくのだろう
部屋の東側にある窓の向こうから
そろりそろりと気配を感じた
冷たい空気にかき回されて
輪郭はひどくぼんやりとしている
わからないけど
生え際にだって届きそうな気がした


ベランダで育 ....
過剰な感覚
直観の感受
表出する感情

抒情を排し
かわいた言葉に
質感そそぐ



覚醒のとまどい
覚知を求める
覚悟の日々

身をけずり
心めぐらせ
目覚めよ叡 ....
人の消えた朝を
獣の群れがすぎてゆく
光は暗く
息は昇る


割れた堤防
泡の色
見わたすかぎり
水は凍る


道は消え
冬は会い
街は震えず
鳴り止まぬ ....
ワズ

この物語はフィクションであり実在する人物・団体とは一切関係がないということ

?.

ツナ缶を買った
マグロ100?
つまびらかさんは赤味を好まない
その色はどうしようもなく ....
ちょっと悲しいから
悲しみ飲みました
一杯やるかって
そんな気分でした

みんなとかぜんぶとかそういう
言葉をぶちまけて
ぐちゃぐちゃにかきまぜたら
いろんな色になりました

はじ ....
XXは シュールと見せかけて
XXは 実はリアリストである

XXは 計算なしで泣くと想わせながら
XXは 正確な解答を知る数学者である

XXは 傷ついたのよと訴えながら
XXは 舌を ....
ぽっかりあいた
空洞は
ただ ひたすらに
まっている

「おかえりなさい」と
言う時を

夜の孤独は
しんしんと冷え
柱時計が時を刻む

ぽっかりあいた
スリッパの
空洞の ....
何度決意しても

捨てられないものがある

過去に生きているわけじゃないけど

宝物のような思い出は。

そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい

こんな寒い雨の夜に ....
王国はいつまでもそこにありますように
ありつづけますように

(そこ、
という代名詞の罪ぶかさについて考えていた)
尾を振りながら過ぎ去っていくいくつかの流体
真白の雪原がどこまでも広が ....
街より低く
花はこぼれ
音になり
蛇になる


ひとつの手首
四つの手
ひとつの花を
廻している


火をくすぐると
飛ぶ子たち
どこで誰に
会いにい ....
失った
後悔を
追いかける
俺は無常

無くなった
腹減った
飯を食う
俺は無常

虫が湧く
無視をする
虫になる
俺は無常

情熱に
蓋をする
莫迦になる
俺は無 ....
洗面器に彼女は顔をつけたまま
これっぽっちの水で溺死すべきではない
近所に駅が開通し、都心へのアクセスがスムーズになったが
人身事故による遅延の恐怖で外出できない

歴史的な労働力が堕落する ....
噛まれるもの
その深い肌触りに
凍るもの
締め出される
忘れ物
ほのぼのとした
わたしの風景
繰り返される山並み
わたしには山並みしかない
という幼い
決意
どこまでも続く
青 ....
感覚を駆って
熱と湿度が飛び交って
ふたつの身体を高めていく

星間飛行の鈍色の船体が
故郷の水を恋しがって
恒星の配列をなぞるように
五感が跳ねて
目を閉じているのに  ....
シンショーのノンポリ天皇ごっこは
嵐の二宮君の自宅でゲリラ上演され
ブルーレイになった。
ディスクの側面にくぱぁっと柊つかさが
ニコっていて、つい
嘔吐(今朝のひじき)しちゃって、チョサクケ ....
青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
受精で
創造されたもの

壁のない部屋が荒れ狂う大宇宙のはるか彼方を漂っていた

巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨 巨巨 あ 巨巨巨

巨大なたたずまいが四億の夜を硬化 ....
期待したいからメガネをかける
まるでよくはみえないメガネを
遠くの方だけみえればいい
できたら君の居場所以外を

手に取るようにみえるなんて
そんな恐ろしいことはいやだよ

真実なんて ....
煤トレナイノ
頭皮ノ付着ヤ髪ノ付着
爪先ノ付着ヤ目尻ノ付着
アセルナ アセルナ


カビクサイ
煤ラ
変幻ノ
水平線カラ襲ッテキテハ
永イ年月ヲ
生キルコトニシタ
田螺ラノ角笛 ....
午後にいきなり降りだした冷たい雨の中に
溶けて混じって落ちてくる、真理
言葉を操作することに飽いた人々は
不可視の世界に絶対の存在を求めようとする

ここで啓示、

空白を生きる ....
  それっぽい朝に
  それっぽく目覚めた
  鏡に映るのはうんざりするほど
  それっぽい僕だ



  午前はそれっぽい本を読んだ
  正午に池袋へ出て
  君とデートを ....
  月だ、光だ。
  ここには、
  二人だ。



  何故だ?
  ありもしない壁があった。
  ふぞろいに静止した。
  ここには二人だ。
  腕だ、乳房だ、
  引力 ....
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます

ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの

太陽だって別に悪気はなくてね ....
みずからの
罪に気づかない
それでいながら どこか
奇妙なうしろめたさを思って
隠れてしまう
逃げてしまう
みんなが笑い
さざめき 声を
かけあう中で
ひとり帰る
橋をわたって
 ....
ぎょうざを焼いていたら
「星の王子さま」を読みたくなり
けれど本がみつからず
木を抱くようにあなたを抱いて
森との正しい関係について
ためらい
分割払いのようなキスは
うわのそらで
お互いの調和は水 ....
  はっきりしろ
  雲をみているのか
  {ルビ理由=わけ}をみているのか



  おい
  はっきりしろ
  おれをみているのか
  肋骨をはぎ
  {ルビ呼吸=いき}をみて ....
退屈な黄 雨の日水玉 おめかしピンク 乙女心と躍るペディキュア

待ってないって素振りで 待ち合わせまであと5分 桃色チークにときめき重ねて

黒板にこっそり名前を書いてみた 指先震えるチョー ....
cさんのおすすめリスト(61)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 由比良 ...自由詩312-11-13
ない- ただのみ ...自由詩20*12-2-16
詩を_書いた_夜- 番田 自由詩312-2-8
冬ざれの朝、光の生え際- あ。自由詩12*12-2-7
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冬錐抄- 木立 悟自由詩412-2-6
ワズ- メチター ...自由詩5*12-2-6
ランナー- 朧月自由詩512-2-4
XX- HAL自由詩912-2-2
空洞- そらの珊 ...自由詩8*12-2-2
捨てられないものがある- 森の猫自由詩18*11-12-3
monologue- 雛鳥むく自由詩1011-12-3
夜へ_海へ- 木立 悟自由詩511-12-3
俺は無常- faik自由詩23*11-12-2
非暴力の拡散的スピード- timoleon自由詩8*11-12-1
幼年- 非在の虹自由詩6*11-11-30
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東日本学生運動復興構想会議序説〜崩壊寸前のSNS、ミクかリン ...- 反現代死自由詩111-11-20
青らむ、- 石瀬琳々自由詩30*11-7-7
創世記_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩7*11-7-2
懇願鏡- 朧月自由詩111-6-29
煤トレナイノ_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩6*11-6-29
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