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  入り口の方にあなたが立っていたが
  出口の方にも同じようにあなたが立っていた
  べつに邪魔をしているわけでなくただ立っているだけのこと
  そういえばそのような薬物をわたしはどこ ....
  午後六時十五分頃の
  日に焼けた街のことをきみは歌いたかった
  八月……
  その燻すんだ終わりにむけて
  けれどもきみの細い首で
  ネックレスが曲がっている
  飴色 ....
  つまらない話が
  車窓のそばをながれてゆく
  それは電柱に引っ掛かりしばし風に耐え
  けっきょくは置きざりにされてしまう
  きみの
  うすく濡れたくちびるに
  ポテ ....
  砂漠
  あなたの両の胸から
  月あかりの残り香



  ねえ、
  アスファルトに臥した
  さびしがりの虎もわらうよ
  口のはじにちいさな
  白い兎をくわえ ....
  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで ....
  少年だの少女だの初恋だの
  丸みを帯びた言葉ばかり桐箱につめて
  晴れた日の草原に座りこむキミ
  ビニールシートも敷かず、地べたに
  夕方には雨が降るって聞いてなかったかい ....
  きみの瞳のなかに
  空一杯の夜が煌めき
  僕は君の胸のひとつから
  柔らかな心だけを抜き取って
  脆い息を吹きかけただけで
  そっと元に戻したんだ



  熱 ....
  まるでこの世の始まりから
  僕を待っていたように
  茶色い床に君の
  十二枚の写真が散らばっている
  秋の風が窓の外で
  穏やかにはためく午後
  僕はグラスに冷たい ....
  墓石があるから
  人は静かに死んでいられる



  出来れば
  喧しく死んでいたい
  醜く腐食し
  おぞましい異臭をはなち
  いつまでも
  この世に迷惑を ....
  それっぽい朝に
  それっぽく目覚めた
  鏡に映るのはうんざりするほど
  それっぽい僕だ



  午前はそれっぽい本を読んだ
  正午に池袋へ出て
  君とデートを ....
御笠川マコトさんの草野春心さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悪魔- 草野春心自由詩714-8-20
ネックレス- 草野春心自由詩913-9-23
つまらない話- 草野春心自由詩413-5-6
砂漠と虎と兎- 草野春心自由詩513-4-27
白い馬- 草野春心自由詩8*12-10-23
Black_Tears- 草野春心自由詩10*12-4-29
シグナル- 草野春心自由詩9*12-4-28
レンズ- 草野春心自由詩21*11-11-24
墓石- 草野春心自由詩4*11-9-27
それっぽい一日- 草野春心自由詩4+*11-6-18

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