すべてのおすすめ
痛みにふりまわされて

器がいっぱいになる

壊してしまうか

爆発するまでふたし続けるか

ぼくら大人はそんなことを

ばれないように静かにやるのだ


他人からおかしいと ....
「こんなとこにおったら,殺されてまうわ」

自覚症状のない患者は 大抵こう言う
痛くもない腹を探られるような 不快感
PCが作った断層映像など 何の説得力もない
説明すればするほど 脅し ....
黒い電線が網目のように空を巡る朝
ポンコツみたいな雲がひとつ
薄い空にくっきり張り付いていた
両側の木々は背後に蛇腹に折りたたまれていった

眠れない哲学者のように旅客機が
あちこちに佇ん ....
冷蔵庫の残りものが世界を救った サングラスの似合うじいさんが
真っ白な外車から颯爽と降りる

俺は五万で買った軽自動車で駆ける

東南アジアでの快適な隠居生活は
天国暮らしの予行だろうか

俺は五万で買った軽自動 ....
 私たちが
 自分を創り終えるのは
 いつなのだろう

 たとえば、
 どこかの建物の一室で
 最後の息を一つ吸い
 そして、吐き

 その胸の鼓動が
 ついに沈黙する時
 あな ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
手渡され
キャベツを剥いている
一つが終わるとまた一つ
終日キャベツを剥いている
来る日も来る日も剥いている

甘ったるい青臭さ
葉をもぐ音は眠気を誘う
額に縦皺や青筋を浮かべ
倦み ....
七色に輝く水しぶきを浴びて
キャッキャと走り回るあなたを
私だけのファインダーに
永遠に閉じ込めておきたくて
夢中でシャッターを押したのに
あなたのぶれた指先や
揺れるスカートのレースしか ....
化学のテスト中に
恵美子がプーと屁をこいた
するとしんとしていた教室が(え?)となって
震えるお腹や真っ赤な耳にかわり
もうテストどころじゃなくて
すこし休憩することになった
本物の休み時 ....
正論を吐く人のカツラずれている ミドレンジャーとしか答えられない立場 君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける

たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
想像のいたらなさに潜む無知は
残酷な悪
一生涯きえることのない
火傷の痕の様な哀しみ苦しみが
わたしをみないでと
泣きながら
わたしをちゃんと知ってと
泣いている
想像のいたらなさに潜 ....
どんなにおそろしいか
どんなにふあんか
まくらやみのなかで
ふみだす そのいっぽ

声をかけられなかった
ずっと昔
学校帰りの交差点で
その人は白杖を持って
信号待ちをしていた
声 ....
     さくら
ガラスの向こう そのむこう 窓ガラスのむこうに
水銀灯に照らされ さくらの花が満開でした
風が吹いたのか
さらさら さらさらと 寂しく花びらが舞っています

レモンの匂う ....
育てた罪を持って市場へ行った
飢えていたから金が
欲しかったのだ
金があれば食える
食えば生きていける動物に
僕はなりたいのだ


老練な仲買人は言った
自分で育てた罪なんか
売り ....
私は自分の信じたいものを信じ
見たいものを見つけ出し
聞きたい言葉を探し出し
不都合な事実は無視し耳を塞ぐ
反論に備えて(怯えて)理論武装する
あたかも敵国を想定して軍事演習をするように
 ....
ぼくが大人になったら

君をお嫁さんにしたい

一ばん強い、一ばんのお金持ちになって

悪いやつらから君を守る

君が泣いているとき

そばにいて「元気をだしなよ」って言 ....
君に楽器を聴かせよう
僕にはそれしか
とりえがない
青いアコーディオン
遠い異国の田舎の唄
君は行ったことあるかも知れない
お金などいらない
僕に不景気は
あまり関係がない
気に入っ ....
リモコンで冷房を止めると
舞はサングラスを外し
主食のサプリメントを口に入れる

白いタンクトップの下の
ブラを外すと僕は
乳房をつかみ
強くキスをする

そのまま二人はベッ ....
ブラウスのボタンをはめながら
舞ちゃんはいった「コンドーム付けてなかったでしょ」

とてもわかりやすく僕はうろたえた
さっきまでの幸福感は
まるでモネの静物画のように 静止している
 ....
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....

君の体を触る
まさぐっているうちに
ぐにゃぐにゃの体は
人のかたちを取り戻す
これでまた
明日も会社に
行けそうな感じだ
朝が来るまで起きていて
布団から這い出す
君はまだ眠っ ....
八月のフェイクな午後
焼けたボディを持て余す車たちの間を
盗っ人のような急ぎ足の俺。
金で調達した相手との
たった2時間の悪戯の為に
ホテルのエレベーターに滑り込む

アスファルトの上に ....
宮本輝の泥の河を閉じて雄太は病室をでて用をたしにいった。
点滴をしたまま廊下を歩く中山さんとすれ違って雄太は顔も向けずに頷くような挨拶をした。
雄太の胸にすっと冷たい風が差し込んだ。
雄太は用を ....
沈黙の夏

一緒に溺れてしまいましょう

強く右手左手赤いロープで結って
動けなくなるまで
私たちは夢の中
『鋏』


月が、
夜に噛まれる。
欠けていく姿は
溶けて海となった
残り少ない流氷
その上に、
この足は立つ
諸手は木の柱に括られて
身動きができない。
足 ....
平和を願うあなたへ
今なら抽選で3名の方に
ウクライナ、イラク、ガザ、シエラレオネ
横断6ヵ月の旅が当たります

日本にいて69年?前の戦争に思いを寄せなくても
今、正にそこで行われている ....
浩一さんの自由詩おすすめリスト(137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくら大人は- 吉岡ペペ ...自由詩414-10-7
徒然に- 藤原絵理 ...自由詩6*14-10-7
黒い電線が網目のように空を巡る朝- オイタル自由詩4*14-10-7
冷蔵庫の残りものが世界を救った- 北大路京 ...自由詩214-10-7
弱者DRIVER- ボロレシ ...自由詩2*14-10-6
人間の完成- まーつん自由詩18*14-10-6
まえぶれ- そらの珊 ...自由詩2314-10-4
キャベツ学舎- salco自由詩1014-10-1
夏のアルバム- 夏美かを ...自由詩41*14-9-23
◯かがく- 桶谷自由詩314-9-22
正論を吐く人のカツラずれている- 北大路京 ...自由詩814-9-21
ミドレンジャーとしか答えられない立場- 北大路京 ...自由詩514-9-21
こんにちは。- そらの珊 ...自由詩2214-9-20
残酷な悪- 川瀬杏香自由詩9*14-9-11
白杖の人- そらの珊 ...自由詩23*14-9-11
さくら- 島中 充自由詩714-9-9
罪を売る- りす自由詩20*14-9-4
私を認めて- ただのみ ...自由詩25*14-8-23
大人になったら- ドグー自由詩214-8-23
青色楽器- やまうち ...自由詩314-8-21
寝顔- オダ カ ...自由詩2*14-8-21
♂ゴール記念日- オダ カ ...自由詩3*14-8-21
喋るテレビ- 為平 澪自由詩26*14-8-19
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩48*14-8-19
眠り姫- やまうち ...自由詩2*14-8-19
八月のフェイクな午後- 御笠川マ ...自由詩114-8-19
彷光- 吉岡ペペ ...自由詩414-8-19
無題- 瑞海自由詩4*14-8-18
『鋏』- あおい満 ...自由詩814-8-18
平和を願うあなたに- 花形新次自由詩1+14-8-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5