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青い空気をかきまぜる

そんな時がきたのです

時は夕暮れ
ヴォリュームを下げるように
スイッチを回すと

青は静かに濃くなりました


青い空気が動きだす

そんな時がきた ....
青く光るので
確かめない訳にはいかないのです

無数のことばのもとが
空気に漂って
青いちりのように舞うのです

ゆっくりと舞い降りる
無数のことばのもとが
時々青く光るのです

 ....
暗闇の中で月が輝いていた

その月は決して欠けることなく
ぼんやり浮かんでいた

失ってはいけない

だから近づかなかった


暗闇の中で月が輝いていた

その月は決して沈むこ ....
月の沈んでゆく夜

あいまいな風を許した明かりが
動きを止める

月の背後が透け始める頃
水を見つけた記憶が夜を知る


月の沈んでゆく夜

あいまいな返事を許した暗闇が
幕を ....
私の忘れてしまったことばが明かりを照らす

見えてくる

見えてくる

見えてしまう

クリアになることを恐れるように

私はまたことばを探す


きっと誰も

本当に立 ....
五月のある晴れた日

思いつきでスウィッチに触れた

何もかもが滑り出し

ある部屋に私は辿り着いた


6月のやっと訪れた静かな夜

私は揺れる影に気が付いた

いつの間に ....
黄色の傘がルーレットのように回り
答えを落としていった

ぽつんぽつんと落ちてゆく答えより
回る傘の鮮やかさにみとれていた

色のない答えが静かな雨に溶けてゆく

黄色の傘が警告ランプ ....
一番深い香り

夢をみる


あなたの影に漂う

一番深い香り


私が注げるものは何だろう
体温と同じ温度のことばがほしくて
私は冷えてゆく

冷たいことばが風になり
人は一瞬目をそらす

体温と同じ温度のことばがほしくて
私は枯れてゆく

乾いたことばが砂になり
人は一 ....
小さなナイフを握りしめました

最初で最後のするどい傷跡が
宙を舞いました

柔らかな時間に何の罪もなく
優しい沈黙に何の悔いもなく

それでも気づくと
私はナイフを握りしめていまし ....
消えてゆく瞬間に目を開けると
そこは青い草原で
私は少しずつ目を覚ます

私を溶かしたものの正体を
忘れることで
私は再び瞬きをする

また少し色が変わった

青い草原で
溶けて ....
始まりと終わりは少し似ている

そんなことばをつぶやいてから
4年の月日が流れていた

あの春

予期せぬ始まりに出会って
私は終わりというものを知った


終わりと始まりは少し ....
白鳥を見つけた人は飛んでいった

白鳥の話をするとき
すでに空を飛んでいた

美しい白鳥はイルカのような瞳で話しかけ
その傷跡に柔らかな手を差し伸べた

白鳥を見つけた人は自由になった ....
ささやく声が空気を揺らす

消えてゆこうとする白い空気の鼓動

伝えることを止めた白い空気の残像


ささやく声が空気を引き寄せる

薄まってゆこうとする白い空気の躊躇

流れる ....
水色の箱に雪が降る

白い箱から遠ざかり
気付くとそこにあった水色の箱

積もった雪の幻影が
白い箱を思い出させる

水色の箱に雪が降る

自ら発する温もりが
雪を溶かしてゆく水 ....
海の底にある箱は
水色を反射して
白く眠る

光りが届く深夜には
そのシルエットだけが
ぼんやり浮かぶ

海の底にある箱の
空っぽという
存在感

光りを拒む深夜には
海の深 ....
箱を思い出してみる

あるはずのない出口から
いとも簡単に私は
抜け出し

あるはずのない入り口を
きっともう私は
見つけられない

箱を思い出してみる

それは
美しいもの ....
 おぼろ月夜にみる夢を

 語るくちびるくれた人

 色なき世界に沈みゆく

 くちびるが探す静かな面影
何人もの人が私のそばを
通り過ぎて行った

のではない

振り返る
そこには私がいない

通り過ぎたのは
私のほう

もう戻れない

ことばを失う
むしろ鮮やかに

悲 ....
たまりかねた水色が
歩き出そうと私に言います

歩けないわけではないのです
歩きたくないわけでもないのです

だまりはじめた水色が
その美しさを曇らせます

忘れたいわけではないので ....
笑う度、消えてくたぐいの深緑

燃料は確実に燃えてゆく

あの森の湖は深く
私が消える

バスタブに沈んだ水色に
一瞬息をのむ
深い森に迷い込み
やっと静かな場所を見つける

けれど永遠に私に孤独は訪れない

深い森に入り込むほど
そこはあなたに出会った場所に
似ている
「だめになってゆく」

それについて言うならば
私はたぶんマーメイド

泳ごうと思えば泳げるのだと
薄ら笑いを浮かべながら
岩場に座っていたりする


「だめになってゆく」

 ....
破壊する明日へ続く自動ドア

ため息一つの重さで
音もなく扉は開く

誰だってそんなところに
立ちたくはないけれど

ドアは静かに開かれる

私は今
どちら側にいるのだろう

 ....
しっとりと重いスポンジの中で
ただただ黙り込む
水色のことば

遠い時間の証言者
優しさの代わりに膨らんだ
水色の記憶


どんなことにも限界はあるのでしょう
今夜スポンジをしぼろ ....
白い箱の存在感

目には見えない大切なものを

私はすぐになくしてしまうので

小さな白い箱をいくつか並べる



空っぽの箱の存在感

箱にしまうことは

なくすことと本 ....
私は今風船をふくらましています

止まらないため息のように
少しずつ少しずつ

全てをはきだしてしまうと
手にしている風船を
捨てたい衝動にかられます

私はおととい風船を手放しまし ....
長い長い眠りから目覚め
ゆっくりゆくっり目を開ける

繰り返し繰り返し見ていた
悲しい悲しい夢が瞼をかすめる

なぜこんなにここは白いのかと
あたりを見回す

白い壁
白いカーテン ....
私の紫陽花が色を求めはじめる

もう一度白い雨の日を思い描く

止まない雨はないのですね

白く白く煙のようにぬれていた

私の白い紫陽花を

一目でいいから見せたかった


 ....
あの雨を色に変えるには
少し時間がかかります

迷い花

どれもこれも
本当で
一晩ごとに
迷ってしまう

あの雨を花に変えるには
あと少し時間が必要です

ためらい花

 ....
本木はじめさんのmayacoさんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
動き出す青- mayaco未詩・独白305-9-22
青いことば- mayaco自由詩6*05-9-9
moonlight- mayaco未詩・独白1*05-9-4
月の沈んでゆく夜- mayaco未詩・独白505-7-17
無題- mayaco未詩・独白105-7-3
現影- mayaco未詩・独白305-6-19
黄色の傘- mayaco未詩・独白205-5-12
dark_tea- mayaco携帯写真+ ...305-5-1
体温- mayaco未詩・独白205-4-26
ナイフ- mayaco未詩・独白1*05-4-24
青い草原- mayaco未詩・独白205-4-16
ループ- mayaco未詩・独白205-3-23
白鳥- mayaco自由詩205-3-11
ささやく声- mayaco未詩・独白205-3-5
水色の箱- mayaco未詩・独白305-2-25
海の底にある箱- mayaco未詩・独白2*05-2-18
容器- mayaco未詩・独白3*05-1-11
おぼろ月夜- mayaco携帯写真+ ...4*04-12-20
通過- mayaco自由詩304-11-16
水色の扉- mayaco自由詩104-11-6
バスタブ- mayaco未詩・独白304-11-3
深い森- mayaco未詩・独白204-10-30
マーメイド- mayaco自由詩1*04-10-10
自動ドア- mayaco未詩・独白204-10-8
スポンジ- mayaco未詩・独白7*04-10-2
箱・・・- mayaco未詩・独白204-7-18
風船- mayaco自由詩204-7-5
誕生- mayaco自由詩204-6-27
紫陽花#2- mayaco未詩・独白904-6-19
紫陽花- mayaco自由詩404-6-9

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