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眠りの中心にたたずむ
黒いしずかな球
その球を無垢な白い身体で抱きしめて
いつまでも眠っているのは誰だろう
六月の
曖昧な空の下
白くたたずむ部屋
横たわる私の身体から
刻一刻と
鼓動がこぼれ落ちる

けだるい指で
クロニクルのページを繰る
季節は私には
いつも晩くやってくる

忘却 ....
窓辺を漂っていたスウィートピーたちは
薄れて消えてしまったよ
白いのもピンクのも薄紫のも
いつか行こうなんて云っていた
銀の門のある空中果樹園も
いつのまにかどこへやら消え失せてしまったよ
 ....
本木はじめさんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠りの核- 塔野夏子自由詩14*05-6-11
午後の舟- 塔野夏子自由詩12*05-6-7
灰の月- 塔野夏子自由詩11*05-5-17

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