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心細さにうつぶせて
哀しく疎ましく

しょぼんと僕の影が
そこいらで
くたりと寝そべっている


今宵
僕に声は無く

ただひたすらに
ただ
ひたすらを

求めて黙り
　.... 錆びれた雨が
まとわりついて

カサの中まで
ぼくの中まで



薄情なまなざしで
憧憬の隙間に入り込んで
ぼくを湿らせる



だけどね
これも通り過ぎるよ
　.... 　　　　　▲
　　　　そして
　　　どこまでも
　　群青の闇を往く
　　魚のあとを追い
　かつての白い肌は
　鈍く焼けてしまった

　　水の角を曲がり
　　更に水を下る
　　.... 泣くのが
難しいときは

笑うのも
難しいとき


ちゃんと
泣けるときは

ちゃんと
泣いとこ 冬の配達人が
夏に来て
僕に言う

「君の手紙には切手があと十円足りません。」

早く切手を買わなくちゃ



朝の配達人が
夜に来て
僕に言う

「君が書いた宛先は薄くて　....

大西　チハルさんの松本　涼さんおすすめリスト（5）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
くたり	- 松本　涼	自由詩	3*	04-7-24
スローな雨	- 松本　涼	自由詩	6*	04-7-13
五感	- 松本　涼	自由詩	11*	04-6-27
ちゃんと	- 松本　涼	自由詩	5*	04-6-26
配達人	- 松本　涼	自由詩	8*	04-6-15

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