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何度も凍り付きそうになる。気の利いたゴムボールのように弾む会話をするということは、きわめて難しい。それは、僕たちにとって、お題を課せられて即興の詩を書くのと同じくらい難しい事のように思われた。(これが .... ちいさな、迷いの、
みえない、
硬い、戸惑いのプラスチックを、
決断の、とがらせた指さきで、
突きやぶって、
それから、送信の、まるで火災報知機のボタンを、
ほんとうに、
押してしまった ....
そんな、
ちいさないのちの、
いきていた、にさえも、
つめたいかぜはようしゃなく、
ふきつけるのです、
その瞳のなかに
黒と茶色の毛並みをもつ
活発な
栗鼠でも飼っているのかな?
好奇心がつぎつぎに
樹から樹へと
跳ねまわっているよ
とてもかわいらしく
とても目まぐるしく


かが ....
君があまりにも傾いた樹木として
僕に近づいて来たように視えたものだから
君の大きな瞳の奥の
二三の星の連れ子を伴った
密かに見え隠れする
もう一つの月の貌を受けいれる
現実という測り知れな ....
えくぼ
笑顔を生む
笑顔のなかの
ふたつの支点
希望の
くぼみ


えくぼ
笑顔のほころび
ふたつの種子が
こぼれ落ちる
黄いろい
ひまわりの花がさく


えくぼ
笑 ....
送電線のカラスたちは
つぎつぎと不協和音を課題とした合唱隊となってゆく
さよなら、と言われて
西のお寺で鐘が鳴った
こめかみの血管のように青ざめてゆく
夕暮の空
ぎおんしょうじゃのかねのお ....
とてもながいあいだ、からだの内側のそれを、ただぼおうと眺めている、所有
してしまって、むしろ怖い、あるいはとっくに、ぬるいのに、まだ熱い、ふあ
ん よろこび きたい ふあん よろこび きたい・・・ ....
僕は僕の切っ先を少しだけズレて生活をしました
僕は僕の切っ先を少しだけズレて背伸びをしました
僕は僕の切っ先を少しだけズレてガラケーから最新のiPhoneに買い替えました
僕は僕の切っ先を少しだ ....
肩を抱きたい 肩を抱きたい、
麦わら帽子 夏のワンピース 黒髪
もてあます上唇を
さらにもてあます下唇が支えている
清楚な肉厚の均衡
開かれて不意にホワイトニング 鈴の音のようなホワイトニン ....
ここに来たのは
いったいどれくらいぶりだろう
遅い昼下がり
海岸沿いの辺鄙な道の駅は
物産品を買い求める人々や
ソフトクリームやドリンクを注文する人々で溢れかえっている


少年たちが ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
{引用=
つやのある蟻のような円らな瞳で、住みついている栗鼠のようにや
さしく微笑みかける。いま柔らかな月光によって冷ややかにコーテ
ィングされながら、か細く流れる川の音のようにやさしくせせらぐ ....
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました


あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ....
{引用=
静止したレースのカーテンが夕陽をたたえて、切りとられた金色に
染まっているこの寂しさは、切りそろえられて強調されたおかっぱ
のうなじ、森の小径で縫うようにうつろう黄色いニ匹の蝶々、また ....
梅昆布茶さんの本田憲嵩さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Ⅾソリューション- 本田憲嵩散文(批評 ...421-12-1
通報者- 本田憲嵩自由詩1321-11-24
あかとんぼ- 本田憲嵩自由詩321-11-18
せかい- 本田憲嵩自由詩521-11-7
星星- 本田憲嵩自由詩1021-10-29
えくぼ- 本田憲嵩自由詩621-10-22
西の鐘- 本田憲嵩自由詩321-10-5
ゴールドエクスペリエンス- 本田憲嵩自由詩321-10-1
背伸び- 本田憲嵩自由詩2*21-9-28
ワンピース- 本田憲嵩自由詩721-9-23
金星- 本田憲嵩自由詩521-9-6
蝉時雨- 本田憲嵩自由詩1218-7-8
ダフネー2- 本田憲嵩自由詩917-12-29
あなたのせいという- 本田憲嵩自由詩18+*17-3-2
陽だまり- 本田憲嵩自由詩12+*17-2-22

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