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気が遠くなる
丸い三角や四角が浮かぶ
この静けさに包まれ
気が遠くなるよ
やがて深く沈んでいくんだ
この静けさに呑み込まれ

静けさの
深淵が奏でる
 全て諦めたとき
静けさが
 ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し曝さ ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
無力だ
私は徹底して無力だ

感覚から離れようとして
認識の限界に触れ
虚しく知覚映像を貪る

魂は未だ自立せず
背を正して待機する
思考の直観の領域に
鮮やかな夢を見て
意識は ....
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
冬陽の芳香を嗅いでいた
それは明る ....
一つの光が二つに分かれ
二つが四つに、四つが八つに……
そうして僕らは生まれたんだ
この眩しい地上の光のなかへ
ばらばらに、ばらばらと、生まれたんだ

戻ることは叶わない
遡行しながら進 ....
孤独に発光する、
散乱するイメージのなか
源頭へ遡る、
前進する時間のなか
旺盛に分け入って行く、
イメージがイメージを呼び

深海の頂きで
未知なる木霊を聴く
大雪原がうねるように ....
宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰う

人は幻想に飽き足らず
自らの思考に住み
澄み渡る空を臨む

宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰い

やがて、

五感の縛りを解き
人は宇宙 ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
連綿と続く人生の
響きの中に目覚めていて
この生の端緒と終点が
螺旋を成し繋がっていくのを
底の底で見つめている

それは焼け野原に咲く真っ赤な薔薇
何処にも行けないと知っていて
静か ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ

慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど

やっぱり耐えていくしかない、んだな
 ....
風になびく
ススキの穂が
水面を滑る
 
 眼差す太陽にギラリと光り
       
到来した冬は
情け容赦なく
すべてを裸にし
覚醒の輪郭を
与えていく
 
 透徹として刄の ....
ふわふわ漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら、
わたしは貴女を知らなかった

[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]

あの青い青い宇宙の大海原を
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
巨人の吐息
甍の黄金

聖玻璃の風吹き
僕は行く

巨人が眼差す
夢の突端

輝き始める黄金の矢を
掴み取ろうと

僕は行く
坂道に
水の流れ、
大量に 
夜の透明、
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人

君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地 ....
わたしはバター
熱いあなたの舌に
乗せられ転がり踊り
少しずつ少しずつ
溶かされトロリ
液状になるの

そしたら

一人悪夢に苦悩する
愛しいあなたも
いつのまにか
蕩け溶け恍 ....
街道をぶらぶら歩き進み歩道沿い
赤い赤い花の群れに
黒い革靴一つ、落ちている
右片方だけ 色褪せ 皺の寄り
黒い革靴、落ちている

存在の大海原に
今日も冷雨は降り注ぎ

個体化され ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物か ....
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている

静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから

私は吐きそうになりながら ....
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる秋の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる


)この蒼穹は何処まても高く
)光 ....
また夜が来た
今日もまた
蠢く闇が迫り来て
私の意識を剥奪する
恐怖の時、広がって

ざわめく空間の鼓動は荒く
不動の尖塔は時を串刺す
徘徊する黄色い犬達の
赤い舌がぬらぬら波打ち
 ....
小刻みに震えながら重い足取りで進む俺
どこまでも灰色に広がる地平が
奇妙な高揚感を誘う
不意に吹き抜ける強風に
踊り出す手足はてんでばらばら
関節の軋む音 辺りに響き
俺は自分が薄い膜の内 ....
広大なエレベーターホールはのっぺりと
俺はアミューズメントの5Fへ向かう
堕ちていく最上階から
剥き出しの不安を抱え

徘徊する人人人
無表情が近接しざわめき立ち

伝わらない
伝わ ....
人が其処に居て、
此処に居て、
その空間を占めているということが
何もしなくてもただそれだけで
美しいんだ凄いんだ

明日へと影伸ばし歩む人よ、

ゆめゆめそのことを忘れるな


 ....
夜、寝る前になって
やっと止まる原因不明の嘔吐感
医者はばんばん薬を処方し
私はばんばんそれを飲み
そうして実は気付いている

吐き出したいのはこの魂だ
上手く吐き出せない現状に
吐き ....
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく

)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ
 ....
のどかな秋の夕べ
遥かな思い出が
ふっと蘇っては
消えていく

橙に染まるリノリウムに
重なり踊る影と影
小刻みに震えながら
一条の線となって
消滅する

遠い 遠い
何もかも ....
蝉がひっくり返り動かなくなっていた
マンションエレベータ前のコンクリート床の上で
僕は危うく踏みつけるところだった
何もこんな殺風景な所で死ななくても
僕はそう思いながら摘まみ上げようとした
 ....
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ浮かんでいる

死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表情に ....
梅昆布茶さんのひだかたけしさんおすすめリスト(398)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
後もう少し- ひだかた ...自由詩821-1-24
月下- ひだかた ...自由詩721-1-20
道草- ひだかた ...自由詩8*21-1-17
限界のイメージ- ひだかた ...自由詩721-1-11
芳香- ひだかた ...自由詩721-1-8
ばらばらに、ばらばらと- ひだかた ...自由詩421-1-4
イメージ光- ひだかた ...自由詩621-1-3
シンカ- ひだかた ...自由詩420-12-29
フルサト- ひだかた ...自由詩520-12-28
輪廻(改訂)- ひだかた ...自由詩520-12-27
美学- ひだかた ...自由詩920-12-21
冬よ、進め!- ひだかた ...自由詩920-12-15
金の花びら- ひだかた ...自由詩520-12-7
黄金の矢- ひだかた ...自由詩520-11-16
水の街- ひだかた ...自由詩12*20-11-9
優しい女- ひだかた ...自由詩420-11-2
黒い革靴- ひだかた ...自由詩520-11-2
どよめき- ひだかた ...自由詩920-10-31
静かさ- ひだかた ...自由詩520-10-21
秋の光景- ひだかた ...自由詩520-10-20
恐怖の輪郭- ひだかた ...自由詩420-10-18
現〇夢- ひだかた ...自由詩820-10-18
アイスクリーム- ひだかた ...自由詩520-10-17
walk・on_- ひだかた ...自由詩620-10-15
詩の言葉で魂を- ひだかた ...自由詩1020-10-12
夕闇- ひだかた ...自由詩520-10-5
遠い記憶- ひだかた ...自由詩720-10-3
無限遠点- ひだかた ...自由詩720-9-19
- ひだかた ...自由詩420-9-18
古井戸(改訂)- ひだかた ...自由詩420-9-12

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