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赤い落葉が 黄金の光に満ちた梢の先から
分離する その瞬間美の連続


細胞核が熱を帯びた怜悧 
冴えに 一斉掃射される


ざわめく毛穴 震動する皮膚 揺れる骨髄


大脳 ....
ぼくの中の 罌粟に酔って眠っていた人魚が
目覚めて 今 
ぼくの中を広々と 悠々と泳ぎ回る
そして彼女と入れ替わりで ぼくは罌粟に酔う

彼女の航跡は 蒼く甘い帯になって
ぼくの帯熱を 暖 ....
捩れた煙草の空き箱の傍で
うずくまって眠り続けていた夕顔が
霧雨に揺すられて
今 目覚める

目覚めろ もう一度
果たせやしない使命
霧露に溶かされて
もう一度

こわれたヴィオラ ....
土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
濡れた鋏の翼で ブリキの鳥が
夜を 透明に 幾重にも 裂いてゆく


路上の暗がりの奥と 知覚の裏側に
魂が 横たわって 繋がる 
そこに
黒い向日葵が咲き
黒い獅子が眠る
白鳥 ....
弱々しい光が まどろみに咲く
鈍く 浅い眠り
左右に滲む 時計の針音
指輪の中に 溶ける指
白い時間に
記憶が 目覚めの中に ほどける時
物憂い 発光は ぬるい痛みを帯びて


 ....
  − エーリスに捧ぐ −


太陽が 沈む ぼくに 
巨大な 火焔 膨大な 熱量
太陽が 沈む ぼくに

太陽の 中の ぼくの 中で 太陽が 燃えている
若さ そのオクタン価の高い年 ....
湧き現れる感情よ 脈打つ思考の一拍ずつを 
それぞれの角度から 正確無比に狙撃しろ

正体を撃ち抜かれた執着が 無音で砕け散る
その破片から 無念が幾筋か昇る

硝煙の向こうに 幽かな ....
延々と旋回して ぼくらが密集するのを 待っている 
銀の鳥群
あれは 狩りの前の儀式


狩る側も
狩られる側も
祈っているんだ




戦場へ行こう
両親を想って  ....
淡い 
藍色の
球形の
液状の
暗い
深海の
二枚貝の
目蓋は

まるで

眠りについた 幼子を
見守る 
母が
御伽噺の 厚い 表紙を そっと 閉じる かのように
 ....
寒い季節に浮かぶ 旋盤された月 白く散った光の環
環光が
凍りついた街灯を弾き 音叉として響かせ
夜を宇宙の一角へ切れ込ませる頃


分母だ
物差し程度の尺度では敵わない
星の数ほ ....
150多面体の黒い水晶体の内部で鋭角的に飛び跳ねている
鼓動の輝きの虹色を錯乱とは呼びたくない
電気仕掛けの精巧な弓と電子制御の精密な槍を携えて
現代の現在 
再発掘された土着的神経伝達組織の ....
うねり跳ね のたうち踊り 旅が始まる
二拍子の行進曲の煽動力
生々しい乗り物
つまらぬ旅程を打ち破り
膨大な慣性を秘め 一直線に放たれた
・・・危機感 六番目の感覚を針で刺す

進路変更 ....
手段を選んでいる暇は無い
明らかに 寿命は明滅している


秘められた 針の先端より細い穴

   門

その一点に辿り着くどころか
それすら模索している状態

   しかし
 ....
山脈のようなオウロラの荒波に生まれる渦の中心へ
螺旋状に繋ぎ合わされた音符が捻れた旋律となって注ぎ込まれる


歓声と悲鳴 奇声と怒号
明動 脈動する大気
その揺れを揺り篭にして触れる空気 ....
ああ・・・ きみと 
ぼくの絆が 常世にあることを
罌粟が流す 白い血 その血判として ここに記そう 


そう
自我を 神秘化学的に汚辱しよう 
そして溢れて落ちる 自我の原子 
 ....
夜明け前
夜を操る 鳥の声

「この歌で夜を叫ぶ 産声の主は一体 何某か?」

黒檀の夜の中心で
一羽の巨大な鳥の翼に
覆われて 視界は黒く埋められた
聴覚で見ろと
胸の熱い 心 ....
subaru★さんの小野 一縷さんおすすめリスト(107)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酔歌_-_8_/_****'04- 小野 一 ...自由詩3*10-3-31
酔歌_-_3_/_****'04- 小野 一 ...自由詩6*10-3-31
黄昏_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...4*10-3-29
悪名_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-3-26
夜の涯て_/_****'02- 小野 一 ...自由詩7*10-3-24
夥しい静寂の_/_****'02- 小野 一 ...自由詩3*10-3-23
太陽の種_/_****'02- 小野 一 ...自由詩4*10-3-22
未完_/_****'02- 小野 一 ...自由詩3*10-3-22
弾頭_/_****'01- 小野 一 ...自由詩9*10-3-21
雪盲_/_****'02- 小野 一 ...自由詩4*10-3-20
諷狂_/_****'01- 小野 一 ...自由詩6*10-3-18
ゲットー_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...6*10-3-17
S_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...8*10-3-13
門_/_****'99- 小野 一 ...自由詩4*10-3-12
禁弾_/_****'04- 小野 一 ...自由詩3*10-3-10
酔歌_-_2_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5+*10-3-6
魚座の裏切り者の歌_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5*10-2-20

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