すべてのおすすめ
朝だろうが昼だろうが

捨て置かれたように涼しげなひかり

空港から街までの夜を

ゆくとき車窓に映るようなひかり

晴れの日も雨の日も

いろんな朝昼晩に来たことがあるけれど
 ....
大木になりたいから大木になるよ

あなたに木陰をつくりたいから

それは宇宙いちの木陰だから

あたまのうしろで手を組んで

得意げに目をとじて

風の声や鳥の声

光のささや ....
電磁波はタイムスリップしているという。

相殺されなかったクォークは未来から電磁波を引っ張ってきて調和しているのだ。

クロノスタシスとそれは似ている。

この原理をつかえばタイムマシンは ....
どちらにいこうがいい卦がでていた

ぼくはそういう運命を持たされていた

ならば

じぶんらしく振る舞うことが

いちばん大切に思われた


でもさ

きっとみんなもそうなん ....
ヒッグス粒子の

その存在を

つかまえようと研究しているひとがいる

証拠とアリバイを突き合わせてゆく

その仮説は

書きはじめられたミステリー小説のようだ

動機なき殺人 ....
ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静 ....
自殺の相談をしたことはない

世界がどう見えたら

あした自殺してしまうのだろう

じぶんを責め

たにんを責め

たにんに謝り

じぶんを痛め

夜の街を見つめていた
 ....
東京は避暑地のような涼しさだった

朝は黄昏れのようだった

夕暮れは朝のようだった

避暑地・東京

季節のひかりしかそこにはなかった

記憶の主役はいつも

温度ではなくてひかりなのだ


勘のい ....
振り子が振れる

おおきく振れる

ぐわんぐわん振れる

ちから強く

太くおおきく振り子を振ることが

生きてゆく俺の活力だ


幸せなんかない

俺はきっと幸せになれ ....
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
富士山には白い雪のしわがあった

中腹には芝生のような濃い緑

登山しているひとが

下山しているひとが

こちらを見遣る朝のひととき

富士山には白い雪のしわがあった
太陽と金星と地球が重なり合う

すれ違うとは重なり合うということなんだ


雨の並木道を散歩しながら

緑の薫りを嗅ぎながら

命や無生物たちが歌を歌う


太陽と金星と地球が ....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった

そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした

コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった

予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら

6 ....
太陽が右端から欠け始めていた

月が侵入してきたのだ

肉眼ではわからないが

これを使うとはっきり分かった


宇宙のこの運行のように

人もまたさだめられた偶然を

生き ....
新しい緑の煙が萌えています

洞窟からそれを見つています


この光景の代わりとなるものを

あなた様には届けたいのですが

なにがそうなのか分かりません


新しい緑の煙が萌えています

洞窟からそ ....
バンドネオンの演奏を初めて生で聴いた。

黒い直方体の蛇腹を拡げたり縮ませたりしながら、

左右ともに30以上あるボタンを押して演奏するその楽器は、

習得の難しさから悪魔が発明した楽器と ....
井上雄彦のスマイルを見つめていると

それがぜんぶあなたの顔に見えたのです

みんな笑いたかったんだ

できれば一緒に

みんな笑いたかったんだ

できれば何処かで


老若 ....
塩谷瞬のことなら

みんな正しいことを言えるのに

これからの日本のこととなると

そうでもなくなる


この国のデザインがしっかりしていなきゃ

産業やエネルギー、災害や人口減 ....
イライラしていた

うまくいかないことが多いからではない

うまくやらねばならないことが多いからだ

コックピットに身を沈める

敵機を迎撃してゆく

止まってしまった秒針がびくつ ....
あした朝早く成田で待ち合わせをしているから

きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する

まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている

窓際に花束をおいて通路側に座っている

猫を ....
智恵子は雨の日には地震が来ないという

昔なじみの校舎のような病院だった

伝言板には院長の行く先が告げられていた

カーテンをあけて雨の日を見つめる

さくら若葉のあいだに在るのは

昔なじみのきれ ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
僕の昭和は40年代後半からだった

喫茶店の入口を飾るレプリカのような

素朴な人工がひかり輝く日々だった


遊ぶのは工事まえの土くれのうえだった

わざと転げて服をよごす

 ....
彼女は教授になりたくて

地方都市の大学の院に通っていた

そこで英米文学など学んでいた

いつも水いろワンピース

ほかにも付き合っている人がいた

彼女はたしかやっつ年上だった


あの日の彼女よ ....
行為がうつくしい

おんなじ感情がうつくしい

もっとあまえたい

おんなみたいに愛されたい


ちんちんが硬くなる

ちくびを見つめる

恋人のちくびにむしゃぶりつく

 ....
和田カマリさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
淋しい琵琶湖- 吉岡ペペ ...自由詩513-10-25
大木になるよ- 吉岡ペペ ...自由詩613-6-2
最近の宇宙論- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-5-25
じぶんらしく振る舞うこと- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-3
素粒子たちの夏- 吉岡ペペ ...自由詩1012-7-11
隣のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-7-10
自殺の相談- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
避暑地・東京- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-6-27
振り子を振る- 吉岡ペペ ...自由詩7+12-6-25
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
富士山- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-6-8
宇宙の歌- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-8
浪人探偵団- 吉岡ペペ ...自由詩1012-5-28
太陽が欠けている- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-21
新緑の歌- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*12-5-16
ブエノスアイレスの夏- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-14
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-11
この国のデザイン- 吉岡ペペ ...自由詩712-5-6
会敵点に飛べ- 吉岡ペペ ...自由詩312-5-6
ルーツの国に- 吉岡ペペ ...自由詩712-4-22
きれいな空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...9*12-4-22
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
水色と灰色の昭和- 吉岡ペペ ...自由詩712-3-4
時のせいだとは- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-2-23
ちくび- 吉岡ペペ ...自由詩311-2-15

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する