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着るほどに寂しくなりぬ夜寒かな 百万の蛙と同じ数だけの忍者がいると思えば楽しい

この夜の全ての書肆の灯りをも狂って吹き消す風のいじわる

大輪のひまわり折れているばかりこの世の息をあの世でも吸え

舞殿で無心におどる鬼 ....
庭で武将が跳ねまわっている
敵が来るから加勢しろという
大慌てで縁から出て
どうすればいいのかと聞くと
とりあえず今日のところはこれで
火を消すのだ、とお玉を渡される
見れば裏の家が燃えて ....
奥に進めばいいと
席を立ったのはいいが
どこまで行けばいいのか
聞くのを忘れた
暗い明かりの下
行き交う人は
あなたの目的は全部
端から端まで知っているんだ
とでもいうように
意味あ ....
ゲリラ豪雨
突如として大量に降る雨を
奇襲を行う
ゲリラにたとえている

曇り空とともに雷鳴
合戦の予感に
鬼瓦は
武者震いに震える
案山子になりたい
畑の真ん中に
片足で立ってみる
結構いい感じで
鳥たちと仲良くなる
農家の人は優しく
話を聞いてくれて
夜は立ったまま眠り
五年は帰らない
ペットボトルで
金魚を飼っている男が
近頃は断水が多くて
ままならないという
言いながら口をつける
そのボトルの金魚が
今飲まれるか
今飲まれるか
気になって仕方ない
さっき捕まえた蛾が
腹をひくひくさせていて
卵を産むのかと思う
葉の上に置いてやると
動きが止まり
腹を破って
なにかの虫がこぼれる
その虫が世界に広がる
古い人体解剖図
の中の男に
愛をささやかれる
雨の中で
人だけがいない
獏園

時が経つと
美しい観光地になる
マフラーマンさんの春日線香さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜寒- 春日線香俳句211-10-25
まつりのあと- 春日線香短歌211-10-16
お玉- 春日線香自由詩411-9-1
廊下- 春日線香自由詩611-8-28
ゲリラ豪雨- 春日線香自由詩211-8-25
案山子- 春日線香自由詩511-8-11
断水- 春日線香自由詩511-8-8
拡散- 春日線香自由詩411-8-7
秘密- 春日線香自由詩211-8-5
圏内- 春日線香自由詩211-8-2

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