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うらぶれた母屋の近くで
朽ちていく頼りない樹木に
果物が二つも実って
どちらかは甘くなれない

かつて生活があった土地に
ヤクルトの容器が風に転がり
明るく後に暗い空を
椋鳥の群れはう ....
二つの種から育ったものを
誰かが一株と数え違えて
別の誰かも数え違えて
誰もが一株と数え違える
区別する事が出来ないものを
黄色いかわいい鉢に移して
二人が一つずつ持って帰った
エンジンのいらない 未来の飛行機が ひんやりとしずかに 旋回している メキシコのような景色の あちらこちらで 牛の化石が見つかり どれもこれも 老衰に違いない 長い時間を生きたのに 石になるまでには  .... 彼のミツバチが5匹 彼女のミツバチが5匹 知らないミツバチが1匹 紙の容器に入っています でも彼のミツバチの1匹と 彼のミツバチのもう1匹とは じつは同一の個体なので 実際に数えてみると ミツバチは全 .... 冬が来て りんごが
日毎に軽くなっていると わかった
まもなく分銅の 劣化がはじまり
正しい数値を知ることは 出来なくなったけれど
思いのほか冬が 長く続き
ある朝りんごは ついに消滅してい ....
とても広い湖の
至るところにブイが浮かび
竹を編んだ丸いものが
そっと押されて岸を離れる
竹を編んだ丸いものから
一つのブイが遠のいていき
またそれ以外のあらゆるブイが
どれも等しく遠の ....
暑さの節目を過ぎた頃から
蜜蜂のからだが次第に
やわらかくなっているとわかった
(そう遠くない未来について
 みんなに同じ予感があり)
一つの個体の輪郭の中で
離れていこうとする働きと
 ....
平井容子さんの砧 和日さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャンメリー- 砧 和日自由詩515-9-23
それから- 砧 和日自由詩612-2-3
SF- 砧 和日自由詩11*08-2-17
模様- 砧 和日自由詩407-4-14
紙芝居- 砧 和日自由詩3*06-10-21
魔法- 砧 和日自由詩12*06-10-7
山の教室- 砧 和日自由詩306-9-15

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