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幅わずか20cm足らずの白線に仕切られた世界は真逆の世界
私のわずか右の世界では皆
私がいた過去に向かって進んでいく
私の世界は誰もいない
皆私の右側の世界を進んでいく
まるで私の未来から皆 ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
真昼の烈光は
漂白剤のように
景色も
僕の影も
脳も
真っ白にしていく

何もない


真昼なり
工場の裏に生えた草を抜いていて思った
この国は何て豊かな国なのかと
何もしなくてもこんなに沢山自然に草が生える
知らない名の草が生える
1ヶ月でこんなに生えるなんて凄い生命力
しゃがんで ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく

ありふれた願を懸けた



決して走ってはならない

ありふれたルールを課した



早歩きがどんどん早くなる

早歩 ....
18歳の君の春は
新しい生活の始まり

知的障害を持ちながらも
厳しい自立を自ら課し
家族と離れ
グループホームで暮らし
工場で働く

そんな君の切実な悩み

そして
性欲
 ....
だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの

あいつは部室でカセットテープに録音した
直立猿人をよく聴いていた
そんな時のこんな会話を
あいつはきっ ....
自炊の道を極めんと
愚娘の助言を聞き入れ
圧力鍋を購入した

やや季節はずれのブリ大根
今日は黒霧島のお湯割

圧力鍋には
なにやらタイマーが付いていて
超絶簡単レピシ本通りで
 ....
朝の空

西から東へ
まっすぐの飛行機雲

確か
この飛行機雲はラドン
ラドンの太い飛行機雲だ

ラドンが目覚めた

いつも怪獣は環境破壊によって目覚める
そして環境破壊す ....
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった

富士子ちゃん?

えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜

コップのフチ ....
満開のソメイヨシノ

春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く

工場の町の春景色


自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
ねえパパ
最近 
珈琲カスをあまり食べられなくて
ミミズがかわいそう

娘たちがリビングで飼育している
数千匹のミミズ達は
私がドリップした後の珈琲のカスが
大好きなのである
だ ....
我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
この宇宙は
無から生まれた
無は
何もない真空のエネルギーとなった
真空のエネルギーは
10の80乗個の原子と
無限の未来に広がる力を生んだ

我々の身体や心の中にも
真空のエネルギ ....
突然
中1の長女が私の単身赴任先のアパートに転がり込んできた
つまり家出だ
終業式まで後2日

どうしたんだ?

  洗濯 掃除 ご飯の支度 
  全部やるから ここにいさせて
   ....
春の日射し
山間の里
富士の清水の恵みを人々に振る舞う
酒蔵の蔵開き
心に沁みる酒
わさびと酒粕のかおり
皆の笑顔と笑い声

一年振りの再会は
社交辞令の欠片もなく
互いに肩を ....
もうカーテンは暖かいよ

朝の日差しは
ひっきりなしにカーテンを暖めてるから
カーテンは暖かいよ

カーテンをさわってごらん
とっても暖かいから

暖かいカーテンは
冷たい指に ....
旅の朝 味付け海苔の 栞かな


本開き 細工美し 光る海


家族旅 娘のしおり 待ち焦がれ 


好きだけど ちょっとツンデレ 本の紐


貼りすぎて 何だかわからぬ 赤付 ....
【人間】
初めてのアルバイトは中学1年の冬休みだった。
親戚の雑貨店でのレジ打ちの仕事だった。
年末のある日、事件は起きた。
その日の昼食後、レジに戻ろうとしたら、おばあさんが
お茶碗を買い ....
カレーを作ったが旨くない

入れるものは入れている
ジャガイモ
人参
玉ねぎ
にんにく
鶏のもも肉
そして 
いつものインスタントのルー

毎度のことなのでいいかと思ったが
ち ....
そんなに
目を点にして
俺を見つめるなよ

普段父親らしいことしてあげらないけど
週末はできるだけ帰るから

だから
あんまり俺を見つめると
鼻をひん曲げて
目隠しするぞ
君は君自身のためにルールをたくさん作った


例えば 
本を読むとき

君は一度開いた目的のページを
わざわざ1度閉じてから
再びゆっくり開いて本を読み始める


例えば
朝の ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
東京駅構内

3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす

ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす

20cm程前方に滑るしまじろう

し ....
庭のバケツに張った氷
この氷の大きさはバケツの大きさ

日が差し込む部屋
この部屋の明るさは窓の大きさ

部屋に響く笑い声
この笑い声の響きは安らぎの大きさ

何事もなく流れる時間
 ....
君に堅く結ばれた
ひもがほどけない

この送られてきた荷物に入っていた
巾着袋のひもがほどけない

わざと堅く結んだな

僕が困っている顔を
想像しているのだろうけど

そうは問 ....
安全ピンが指に刺さりました
血も出ています
原因は私の不注意です

勉強になりました
安全ピンが安全じゃないことから
考察される
物品の名称 機能 リスクの関係

そして
景品 ....
You Tubeで
国民保護サイレンなるものを偶然聞いた
なんでも
他国からミサイルなどの攻撃を受ける危険が
生じた際に
注意喚起するためのサイレンらしい

とても不気味な音だ
特に周 ....
中一の長女の
突然の登校拒否

いてもたってもいられない

家に着くと
テーブルの上に破壊されたスマホ

LINE外しだか
何だか知らないけれど

俺の娘に何しやがる


 ....
小学5年の娘から
毎度毎度の
近況報告


あのね
ママが風邪ひいて寝込んでる
パパが心配するから
口止めされてたけど
メールは口じゃないから いいよね
だから
おみまいの メー ....
たまさんのichirouさんおすすめリスト(31)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
センターラインの右側の世界- ichirou自由詩17*14-8-11
きっと- ichirou自由詩17*14-8-9
真昼なり- ichirou携帯写真+ ...17*14-7-30
草茂る国- ichirou自由詩17*14-7-26
早歩き- ichirou自由詩18*14-6-18
トリトマの花- ichirou自由詩11*14-4-26
直立猿人をいっしょに聴けたなら- ichirou自由詩8*14-4-19
染み込む20分間がこんなに疲れるとは思いませんでした- ichirou自由詩1414-4-13
ラドンの飛行機雲- ichirou自由詩14*14-4-13
コップのフチ子をもらった- ichirou自由詩18*14-4-9
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く- ichirou自由詩15*14-4-5
珈琲好きのミミズの件- ichirou自由詩5*14-4-1
新しい仲間- ichirou自由詩14*14-3-30
無、真空のエネルギー、そして無限の未来へ- ichirou自由詩11*14-3-23
掛け布団- ichirou自由詩20*14-3-19
蔵開き- ichirou自由詩13*14-3-16
もうカーテンは暖かいよ- ichirou自由詩17*14-3-8
しおり- ichirou俳句4*14-3-1
アルバイトの備忘録- ichirou自由詩19*14-2-25
砂糖- ichirou自由詩10*14-2-23
そんなに見つめるなよ- ichirou携帯写真+ ...15*14-1-31
君が作ったルール- ichirou自由詩9*14-1-23
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない- ichirou自由詩19+*14-1-13
しまじろうは大丈夫かい?- ichirou自由詩20+*14-1-8
大きさ- ichirou自由詩10*14-1-2
君が堅く結んだ結び目に完敗した- ichirou自由詩1113-12-19
安全ピンが指に刺さりました- ichirou自由詩15*13-12-18
最期に聞く音- ichirou自由詩7*13-12-15
深夜の東名高速で出会った鬼たちに憑いていく- ichirou自由詩8*13-12-12
笑い泣き- ichirou自由詩9*13-11-30

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