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大寒のQ&A詐欺被害
マリちゃんの初風呂の湯をごっくごく
散る紅葉昨日も明日も水曜日
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る
咳き込むや特定秘密保護法案
大空を切り裂く百舌の軌跡あり
みどりごが喋った喋った花畑
{ルビ末枯=うらが}れに手を差し伸べて日が帰る
秋蒔きの汗を愛しむ空の神
丁寧に過ごす真昼に小鳥来る
....
朝顔の種こぼれたよ猫が鳴く
路地裏に秋を届けて落し物
みえなくてみようとすると秋逃げる
木漏れ日に老後知らない秋の蠅
コーヒーの薫りで帰る五年前
きょ ....
年齢に生かされる宵扇風機
夢うつつ水中花に見る未来像
箱庭やとどまる過去といまの檻
眠らずの幽霊みたく闇を描く
さみしさの性を封じる夜光虫
黙って ....
寝苦しい夜に絡まる指の紐
冷や麦茶 汗も滴るいい温度
輪唱で徐々に深まる両寝息
網戸風が鳴らすカーテンの風鈴
雨の音聞いているのか夏至の犬
人間の未来のために死ぬパセリ
サフランや天女の細い脹脛
春うらら梅香る城散歩猫
昼寝猫はなさき薫る梅一輪
黒猫が丸く膨らむ春うらら
黒猫や背に梅の香を漂わせ
蛙
震災忌ただただ涙溢れてくる
柔らかさ強さと一緒にまとめ買い
遠くには港もないけど筏船
胆石を患ってから知る臓器
美輪さんの美に酔いしれて酔いつぶれ
マイ・ギター埃の積もりて音もせず
わすれたころに君 ....
冬の果て昨日と同じ服ですね
寒椿匠が打った日本刀
大寒や名人戦の千日手
小寒の東京タワー夢芝居
隣から届いた賀状が速達
双六で『ひみつを言う』のマスとまる
初富士を拝みに昇る歩道橋
底冷えやオカマ紅白歌合戦
神無月歌舞伎町まで追い込まれ
秋深しとっとと黒猫歩きけり
紅葉舞う掌の中のぞくはてな猫
落ち葉踏み尻尾を立てて猫二匹
蛙
立冬の一日分のバイト代
ハロウイン電気を消して居留守の夜
野の錦黄金船が宇宙翔る
障子干す腕にドラゴンタトゥーかな
グラウンドゼロの上にも月昇る
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