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梅雨の季節に君に遭い
雨の中の紫陽花に君をみた
幾重にも重ねた肺胞の中に
君はすべてを吸い取って
僕は君の吐息の中に埋もれた
暑い夏が来て
君の髪から砂粒がさらさら流れ
僕の耳に入り ....
あなたではない、友達がいます。
そんな当たり前のことを口にすると、彼は手の平でわたしを見るかのようにそっと近づけて、近づけた手の平をそっと引っ込めました。誰でもそんなことを言われたら、さみしくな ....
丸まるな
そこは加減式の地帯だ
まずは垂直に伸び、
ヒョー皮 削ぎ取り
棒人間になれ”!
天空への発火力”!
地下への念動力”1
同時に伸ばして”2
永遠の壁となれ”#
早ま ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
だれが落としたんだろう
道のまん中に で〜んと。いきかう車の一台一台を睨み付けてる 生首だ。
欠けた鼻が持ち主を捜索している。
ハジかれた男の頭が、胴体と離れてどこに飛んでいこうが、
今日 ....
今日はバリバリだったねえ
そうだね、バリバリだったねえ
雪もカチカチだったねえ
うん、カチカチだったねえ
お日様はキラキラだったねえ
そう、キラキラしてたよ
で ....
空が銀杏色をうつすとき
背中たちは惹かれあい
太陽をとぷりと沈めてゆく
今日はようやく毛布をはいだ
叫ぶ間も無く夜があった
握ってほどけぬ拳のように
ぬめりと温んだ夜だった
....
「踊り続けることだよ」って、そう、いつぞやの懐かしいメッセージ
シンプルな言葉ほど確かに伝えるのは難しいものです
首を360度回転させて
まともに前を向いているみたいに見せるく ....
戻る必要なんてないんだよ
ちょっと静かにしてくれないかなぁうるさいよ
あの女は一人の男では満足させられない魔液だから
一人で突っ込んでも地球の裏側の胎盤に貼り付いて
血を流して網膜剥離するだけ ....
なまにくが
ないている
ごめんなさい
あやまりたいのに
からだがないから
できないんだ
きみのからだを
うばってしまって
やいてくれれば
よかったのに
....
やさしいものをみたくって
あるいてかわをわたったよ
ねじをまくのをやめたから
おとはとまってむねはしずか
くうきはずっとあめのにおい
すいこむけしきがとうめいになる
かみからお ....
おまえだれだよ。
おれだよ。
おまえか。
おれだ。
みえないよ。
みえてるよ。
みえません。
みえてます。
おまえか。
おれだ。
かみきった。
きってない。
やせた。
ふとっ ....
シーサーが私を見ている
深い夜 小雨の中 家に帰ると
玄関前に 毛並みの揃ったシーサーが座っていた
私を見ているのはシーサー
静物は 私を洗う
....
{引用=
ゆるい傾斜を登ってゆく
幸せそうにショッピングバッグを抱えた女にとって
街が壊れたよるを窓から眺め
水晶の破片が星のようにきれいね、と
うたうことだって可能なのだろうか
その美し ....
{引用=晴れやかな正午に
土砂降りの深夜に
ショーウィンドウ越しにわたしの海辺に寄って
砂浜で輝く貝殻を拾う
追い越して先回りする足取り
空瓶がひとつずつ埋まっていくたびに
はばたきの向こ ....
たくさんのひとの中にいて話していると
からだがだんだんうすっぺらくなる
笑ったり怒ったりしている人たちのなかで
からだがだんだんうすっぺらくなる
頭のなかに大きな丸をえがいて
からだがだ ....
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
....
晴天に
すごいね千人一人ひとりに黒の下敷きを持たせ、競技場の中央でできた人文字「country」を航空撮影で収める。それをcountry.jpegというファイル名の写真印刷にする。次はこれを富士 ....
{引用=
「No,This is a pin.」
【命令】されることにうんざりして家を出た金曜日の夜
4丁目の角の公衆電話のガラスに映った顔は青白く
コインを握りしめた手で覆うと
違和感 ....
「おはようございます、佐藤さん」
あぁ、おはよう。
目覚めはコンピューターとの挨拶から始まる。
鏡を見ると、そこにはこの世のものとは思えないハンサムがいた。俺のことだがね。
食卓には食塩と胡椒 ....
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