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毎夜
だれかのさみしさを
乗せたまま列車は走る

新しいさみしさが
毎夜
はじまる

わすれないで、と
汽笛が泣く

わすれるくせに


しあわせだったら
よかったね
　.... むじゅん、って
じゅん、って
たとえば

コンビニ花火を終わらせる
水面に
じゅん、って

もう 二度と

きらめいたり
しませんように

かなしいまぼろしを　.... みんな投げやりだってこと
私たちは
体感したいのだ

本能には抗えないってこと
おなじ
罪人になりたいんだ

しかたないよねって

あなたの言うままに
ハンドルを切る
国道は
　.... ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって　　　　　　　

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ　....

有邑空玖さんのuminekoさんおすすめリスト（4）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
深夜飛行	- umineko	自由詩	8*	05-9-13
コンビニ花火を買いにいこうか	- umineko	自由詩	7+*	05-8-10
左折	- umineko	自由詩	9*	05-7-1
真空フラスコとティンカー・ベル	- umineko	自由詩	45*	04-9-20

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