いのちを軽く人生を軽く

かんがえていた訳じゃない

十代のころ

自殺と未来がいまよりも

そばにあった

ただ

いまよりもずっとそばにあったんだ

そんな生死の

 ....
歩道橋から見つめている

じぶんのカルテを見つめている

群青を見つめている

乾いた冷やっこい風がなでている


きのうの満月をさがす


まだビルの向こうで

それはからだを膨らませている


つ ....
(ひとりの人の裏側に 
 かけがえのない死者が  
 音の無い 
 息をしている・・・ ) 

    * 

 浜に満ちては引いてゆく 
 海の呼吸の淵を歩む   
 痩せた青年画 ....
縦横無尽に うちのチャリ

それがすべてよ マイワールド

五里霧中なんかじゃないんだからね


 
家族といっても母とふたり

小さな箱のような部屋を
小さく切り取ったテーブルに
向かい合うことは少ない

たとえば小さい頃は鍵っ子で
学校から帰っても一人
母は生きるために働くことに懸 ....
くちびると舌でつよく吸った

おまえからの写メを見つめてる

あかい地球につながってゆく

漂ってあかい地球に浮かんでる


かるく閉じたおまえの目

くちびるが

ちいさな ....
通り沿いにガラス張り
湯島のちいさな洒落たカフェ ペグ
オーナーの娘だろうか店員女性にときめくわたしは
「おはようございます。玄関マットの交換です!」
の発声加減については役者なみだ

マ ....
うるしぃさんのつくったゆびわが少女にうれた

きらり

うるしぃさんはサックスをふいてあぶら絵をかく

やすみ

路上うりこにへんしんし茶会ひらくまもなく

くるくるまくおりて

熟れた

うるし ....
(檸檬)


哀しみを知りすぎた瞳の奥には波のない水平線がひろがるばかりで
宛てもなく旅をさすらう絵葉書のように
文字は薄れ消え失せてゆきました

わたしはレモンをひとつ皿にのせ
 ....
夜の地球には宇宙からだと

約20くらいの大きな光が見えるのだそうだ

そのなかでいちばん大きな光は

ニューヨークでも上海でもパリでもなくて

東京なのだと

ぼくはそのことがと ....
 オタマジャクシが
 ぼくのまぶたの裏側に棲みついてしまった
 けれど、だれからもみえない
 ぼくにも
 影の輪郭しかみえないが
 たしかに棲みついて動きまわっている

   ....
チリンリン、と揺らめく風鈴
遊び場の向こう側は忙しなく
夢から覚めてしまったような淡い切なさが

心ここに在らずと渦巻いた

雲は黒く立ち往生
夕立は期待はずれ、流れ落ちた蜃気楼は
次 ....
少女Aさんのおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自殺と未来の十代のころ- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-26
歩道橋から- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-11-25
死者の息_- 服部 剛自由詩210-11-23
マイワールド- 殿上 童自由詩11*10-11-23
家族の時間- ベンジャ ...自由詩9*10-11-22
あかい地球- 吉岡ペペ ...自由詩6+*10-11-22
PEG- 乾 加津 ...自由詩15*10-11-22
ゆびわ- 阿ト理恵携帯写真+ ...4*10-11-21
海へ____‥Ⅰ- アラガイ ...自由詩7*10-11-15
ぼくは夜を抱きしめる- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-2
ふあんな街は犀の背中にのっている- 石川敬大自由詩1610-9-11
夏の終わり- 中原 那 ...自由詩810-9-1

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