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書き損じた天気図の余白に
僕らは昨夜見た偽物の夢を書き続ける
筆圧があまりに強いものだから
明日見る予定の夢まで記してしまう

つけ放したラジオから聞こえる
ネジが酸化していく音
そ ....
知らないうちに僕も大人になっていた。
絵柄を見ずにコアラのマーチを食べていた。
ことばって何処にあるの
辞書のなかに埋もれているの

人間って何処にいるの
へそまがりな生き物じゃあなければよいけれど

幸福と善とはいっしょなのでしょうか
あるいは幸福のしっぽが見え隠 ....
グラウンドの白線、きっと来世は飛行機雲。
白線引いた体育の先生、きっと来世はパイロット。
喉に喉仏が詰まって青年は言葉に詰まる。
そんな鬱屈した季節にて青年は心の詩人となる。
食パンの耳に独り言を聞かれてしまった。
どうしよう、はずかしい、あああー、ぱくっ。
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心

青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で

世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く

ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ....
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
君のあくびを僕にうつしてください。
その可愛いウイルスに感染したいのです。
そのふるえる糸にも
ひとつふたつの意味はあった
のかもしれない
時折の風雨に晒され
形を変えてしまった
その幟ももう
争うためのものではないし
御触れの見張りでもない

そよ ....
孤独に身を置きたい
そして独りに徹したい

寂しさの中に生き
時の旅人となり
詩にうずもれたい

不幸の時のほうが
独りの時のほうが
いい詩が生まれるという

喧騒からはなれ
 ....
こころは洗濯できるものだろうか

いつもその時どきなりの

こころで生きれるように

できるものならば

天気の良い日に

やさしい風の中に

干してみたいものだ
詩を書くのは
やめにしよう
なんだか
疲れている
たいふういっか

台風一家だと
思い込んでいた頃

台風が去った朝
通学路には
一家が遊んだあとが
残されていた
なぎ倒された空き地の草
折られた柿の枝
おしゃかになった傘
 ....
いつか
宇宙が死ぬって
なんだか
良いよね

いっしょに
死のうね

って
いってくれてる
みたいで


はやく
おわらないかな

宇宙
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる

そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
詩せずして詩かばね拾うものなし
詩しても詩かばね拾うものなし
さびしいことだが我が道を行く
実はそんなにさびしくないし
落ちている花々を踏みしだきながら
春風の中を
舞うように飛んでいた幼い僕は
風と仲良しだった。

風は僕に
あらゆることを教えてくれた。
空の青さ、高さと、
風に舞う小さなたくさんの花びらと、
心の中の風船を
死にたい日に
いちばんすきな靴したを履いて
興味のないパーティーへでかける

足首に
ほそいロザリオをつけた男に抱かれたら
こころとからだがはぐれた

音が鳴っていて
とても静か ....
がんばって、がんばって、
がんばった結果が今だから

がんばってって言わないよ

しっかり見つめてる
弱音もちゃんと聞くからさ

泣きそうになったら
ぎゅっと
抱きしめてあげる
 ....
雨が降ってきたので
魚をさす

ピチピチと
水を得たように
よろこぶ傘

骨を撓らせて
鰓呼吸してる
不自由です
水の中にいるよに

いらないものに囲まれ
いらないものを抱え込み
みてほしくなくて
みていてほしくて

一人になりたいひとは
みな
一人がきらいなひとです
 
おんなじ言葉でも 微妙にちゃう

うちとあんたの「好き」

わかってん、唇がふれたとき


  
そこを曲がると、雨が降る

ずぶ濡れのふたりが駆けてゆく

それは遠い昔のこと
人類は実に
新たな生命の存在を
吐き気でもって知るのだ
吐き気でもって

つわりは悪阻と書く
なるほど悪詛に違いない
ふしだらに股を開き快楽に耽溺した
メスザルへのささやかなる天罰か
 ....
きみのてをさんの自由詩おすすめリスト(57)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
余白- たもつ自由詩1319-11-7
コアラ- クーヘン自由詩10*19-11-5
ことば- 梅昆布茶自由詩1519-11-4
来世- クーヘン自由詩4*19-11-3
青年- クーヘン自由詩4*19-10-30
ぱくっ- クーヘン自由詩9*19-10-29
鬱と青(改訂)- ひだかた ...自由詩919-10-28
かけら- クーヘン自由詩10*19-10-26
あくび- クーヘン自由詩8*19-10-25
そよぐ- AB(な ...自由詩10*19-10-24
2019・秋- あおいみ ...自由詩1119-10-23
太陽- 梅昆布茶自由詩25*13-12-1
セミ- 番田 自由詩112-8-14
台風のあとで- そらの珊 ...自由詩3012-6-20
宇宙- 佐藤伊織自由詩412-6-19
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
ルフラン- nonya自由詩25*12-6-5
恋には形が- 殿上 童自由詩27*12-6-3
詩せずして詩かばね拾うものなし- 海里自由詩412-5-24
春風- ……とあ ...自由詩712-5-24
はぐれる- はるな自由詩1012-5-24
がんばってって言わないよ- 森の猫自由詩12*12-5-22
- 小川 葉自由詩312-5-22
水の中の花- 朧月自由詩912-5-21
「好き」- 殿上 童自由詩27*12-3-8
ふたり- 殿上 童自由詩14*11-2-20
つわる- salco自由詩9*10-11-21

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