店内のがらんどうは今映し出されたあたしたちのこころだ
かわいてる性器からうやむやに引き出して
血まみれのキーボードに移植する捏造された記憶の権利を主張する
声はなまなましい粒になって ....
{引用=

指の先で三日月が伸びる夜
まるまるふとった空に
ふぁんたじいを映して
げんじつが困ってしまうような視線で見た明日の

熱烈な

  *

光を集める目のなかを
飛 ....
「箱」

部屋の中で降る雨
窓はもはや絵画
三角錐の頂上はそれほど高くはなく
そこはとても四角だった

誰かしらの手がきっかけで
箱は隙間を許し
本棚は本棚に
テレビは音を放ち
 ....
何かしら対価を見出したので愛するんだと思う
男のひとなら性欲の捌け口だとか

下心で膨らんだ股間を隠し
君だけを愛しているなんて恥ずかしくないのかな

女のひとだとしたら
無性に巣篭もり ....
さかな色の、光が
夜の道を跳ねる 

記憶にふる 蒼い雨の想い
街灯の光りは、やすらぎの
{ルビ七色=にじ}を生むこともない孤独に満ち
つめたい 明かりを揺らす


力尽き 腐植し始 ....
店内でお召し上がりですか は
こちらでお召し上がりのご予定ですか となり
お席へご案内いたします こちらへどうぞ についていくと
わたしは厨房裏口から外へ出た

 これは これは面白い

 ....
(小舟)


季節の風がわたしを追い越してゆく
夏のてまえで緩んだロープを解いてしまいました
桟橋に浮かぶ小舟はぷかり〜ぷかりとながされ
もう後戻りはできません

あなたから両 ....
多めのホットミルク
溶け合う粉ココア

世間に遅れて…


おはよう


スプーンについた粉のカタマリ
舌で転がしながら
揺らす ロッキングチェア
差し込む 昼下がり 傾きだし ....
こんど病院にいったとき

ぼくは余命をつげられるだろう

下腹部にこんだけ違和感があれば

死んだことなんてなくてもわかる


現実としてそれを聞いてしまったら

ぼくはいったい

なにをやめなにをつ ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました

カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
うらめしやすいとこやないにゃあ クマったふた(り)にゅうよぉくコラコーラより 額を星型にくりぬいて
そういう風に生きていこうとしたのだ
垂直に突き立った時間を
半分で折り畳んだのも
注がれた水を飲まずに捨てたのも

それでも、あまり深刻になる必要はない ....
ふたつで1パックの太もも 紙コップのうすいコーヒーの温みで時間を計り からだをしめらせてうそをかくす たくさんのうそがドアーにはりついている そして地面が壊れはじめる 受け止められずに 受け流せずに  .... まず綱が切れる.物事は徐々に浮遊しはじめる.昨日はトースターの裏側からら行がごっそり見つかった.つぎに内部と外部がゆっくりと剥がれおちる.

たとえば、思うのは
そのちょうど中庸にいることは ....
眠い思いで電車に乗って
どこに帰るというのだろう 僕は
橋を渡って そして
今日も 広い 川を越えていく


詩を書こうと思ったのは10年前のこと
僕にとっての詩は何でもなかった
 ....
わたし
というのは
ようするに泡だったようにおもいます


電波塔を模した指先には
噛まれた跡があって
手紙を書くたびにそれを思い出すけど
……だって、きずがあるのです

信号は青 ....
約束の黒い時間を巡って
波打つ人々の肩でした
風も騒がぬ午後でした
フィナーレが始まり
フィナーレが終わりました
細いこずえの先に
歌のひとかけらがぶら下がり
がらんと乾いた
秋の日差 ....
トイレにはいるたびに
作り笑いの練習をする
たまには心から笑えるのではと
期待もしながら鏡をのぞく

宗教しているおねえさんは
嘘でもいいから笑いなさいと言う
嘘でしか笑っていないという ....
斜め上から見ている
少女の視線を背中から感じている
浴槽の中で
生温いお湯をかき回しながら
親指の形を何度も憎んでしまう

わたしの輪郭が歪んで
写る
混ざっていく
確証のないものな ....
俺たちは列車を見送っていた
線路の脇の柵に囲まれた高台の上で
俺たちは黙って立ちつくし
通り過ぎる列車をただ見送っていた
柵を乗り越えて列車に飛びこもうと思えば
出来たはずだがそうはしなかっ ....
クジラの背中に
独裁者の豪邸が建った
どこよりも高く
民衆を見下ろせた
一匹のカマキリが飛んできて
両手の鎌でそれを壊した
拍手喝采のなか
クジラは大きな口を開けて
悠々と ....
{引用=

せかいのあちこちに
内緒で敷かれている
内緒の線路を走行する
打ちっぱなしの
コンクリートの
でっかいとんねるは
せかいの中身を
くり抜きながら
こわれた部分を直して
 ....
喫煙所です
いま二年目くらいです
物々交換をしたことがある、そこだけでしか話せないこと
なんとなくまだ
あのコミュニティに属していない

リアカーを一人でひっぱって
全身と、リアカー全部 ....
食べるものが限られている
記号が多すぎる
道を歩いているだけでも、たくさん記号があって
それは良く知っている道
パターンを見つけよう
月に二回くらい
自分じゃないから、そこにいる人が

 ....
夜のベランダの、家族に

ここ何ヶ月か
かに座は、人の気持ちを感じられる場所にいくと
安心する
かかわりの中でしかない、対話が
呼吸が
そういう状況に要求され、ドラマは
過酷で
ポジ ....
 
 
きみの肩こりが酷い満月の夜
ぼくは錆びた味のみかんを食べてる
朝からコタツがあり得ない
それでも決して負けはしない
ぼくは白い黒ヤギ
 
自由を求めて飛び跳ねる
自由の意味も ....
君の母の納骨式が行われた日の夜 
朗読会の司会を終えた僕は 
仲間達に手をふって 
高田馬場駅に近いコンビニの公衆電話から 
( 今、終わったよ・・・ )と、君に言った。 

久 ....
何だっていいからはしゃいでいただけの夢だったから振られたのかなぁ




なつかしいにおいの雨だと思ったがなつかしいのは雨の日だった




あられもない願いだったね 流れ星消 ....
 
 
あるひ
あるわかものがやってきて
わだいこを
たたきはじめた

かおはちちににていて
ははににている
わたしにもにてるけれど
おなじではない

わかものはなぜ
たたき ....
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