今日、わたしはお腹がすきました
いつもよりも、少し早い時間に
前のときは、いつまでも食べることなんてできなかったのに
くりかえされないのは、すごいことです
気づいていたのですね、昨日 ....
私は虹が嫌い
あまりにも大きくて、目指す事が出来ないから
私は虹が嫌い
遠くからしか、見ることが出来ないから
私は虹が嫌い
いつも、虹の前に雨が降るから
私は虹が嫌い
近くで見てみた ....
騒ぐなら閉めとけ。
メンソール 紫煙に滲む蒼月の 喉を犯せり 罪とばかりに
音塊の 爆音ほどき 我は見し 烈しきリフの 愛撫さざなみ
土曜日の午後2時半の日溜まりの 陽炎たちて麩菓子ほおばる
柿の実よ
柿の実
とても渋そうね
空にも嫌われて
一時間が五十分だったり
雲の翳りを見上げるきみとの数瞬が永遠だったり
夜、雨の匂いがした
やがておとずれる
音をつなぎとめ
どこまでも
虹のからだが
空を広げていた
雨の粒たちが描く
池の波紋を見ながら
保育園からの帰り道
娘は赤い小さな傘をさして
唇をぎゅっと結んで
最近、娘の話題といえば
明日の遠足のことばかり
弁当のおかずの注文 ....
るらら と歌いながら 少女は崖の淵に立ったのです
崖は 必要以上に大袈裟に 切り立っていて
下を 見ると白と緑と虹色の川が
三日月湖 を 残して うねうね しています
きょうも おわった かな ....
きみの部屋
わたし
ここで死んだらいい
ふたりで
いっしょうけんめい呼吸をして
いっぱいの
二酸化炭素へ
ほうむられるように
酸素なんか、
なくったって
生きられる
せかいへ ....
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