五感がはたらく
   浅い水溜りと分厚い雲の間で
   体に纏わりつく
   甘い匂いと濡れた風の中で
   紫陽花を手折る
   カタツムリを殺す
   隠された傘の中で
  ....
不器用な視線で
私の背中をなぞる人

その深海の底までひとすじに
繋がる台詞が浮かぶなら今


けれど
ただのひとつの言葉を
手繰るよりもずっと早く

分厚い波が途切れず ....
すきだよ、とあなたが言えばそれだけで あたしはてんしになれるのだけど


「うそみたい、うそみたい ねえ」涙目で星降る空の下に立つきみ


ほんとうは何も知らない僕のこと 夏が過ぎても好き ....
泣き止んで幼い心ともにあれ
小さな日々に戻れないなら

ゴム長を引っ張り出した夏の午後
君は来る来るあの日の傘で

戯れに一段上げた跳び箱を
君が跳ぶまで帰らせないよ


 ....
お菓子はね、子供や、それから男のためにあるのよ。
甘いお菓子のにおいに騙された子供は従うようになります。
とろけるようなめまいの中で男は幸せになります。
子供も男も基本は同じです。
ホームメイ ....
{引用=


甘苦しい鼓動と呼吸で輪郭を肥らせていく小部屋にいます


焼けついた涙の痕を剥がそうと掻き毟ってる深爪の指



(吐いた息、吐いた涙、吐いた嘘 ぜんぶぜんぶきみだけ ....
窓の外には

石となった旧人類を囲んで遊ぶ子供達が

誰一人として眠りを知らずに

すべての草花は咲いたままで 果てなく咲いたままで

毎日が祝福される たったひとつの俺の世界で

 ....
響さんのおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秘め事- トワ自由詩210-9-14
分厚い波- 松本 涼自由詩510-9-13
むっつ、夏がおわるのうた- はちはち ...短歌3*10-9-9
幼心のうた- 橘あまね短歌910-9-5
お菓子づくり- 西日 茜自由詩8*10-9-5
熱帯夜- あぐり短歌6*10-8-29
新世界- 相馬四弦自由詩5*10-8-12

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