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泳ぎを練習しているうち
僕の指と指の薄い皮膚の谷間に
みづかき ができました
足指と手指の間で出来た小さな十六個のそれは
水をつかまえて 放つ
僕を未来へ運ぶ推進力となるでしょう
....
{引用=こわいよ、おかあさん、おにがおいかけてくるよ
またこわいゆめをみたのね
だいじょうぶよ、おかあさんがそばにいるわ}
◇
小さな灯によって
浮かび上がったその影に
ふたつ ....
あの子は
人間樹木になって
森へ還っていきました
さあ
嘆き悲しむのは
もう止めにしましょう
春には
芳しき白い花を咲かせ
やわやかな緑の新芽を指先に這わせ
虫や蝶を友とし
秋 ....
南天の実は 何想う
小さな赤い実 何憂う
昨晚 闇夜が長すぎて
ふかづめ しずぎてしまったよ
剥き出しになった指先が
世間に晒され 泣いている
夏に実を結う南天はない ....
その海は
私の海とつながっている
嵐がくれば
たちまちぷつりと切れてしまいかねない
一本の麻のロープの
あやうさで
私の心とつながっている
その海は
もはや この地のどこにもない
....
三角くじを引いた
三角形の赤い紙が
二枚合せに貼ってあり
それをはがすと
一等
二等
三等とか
なにがしかが書いてあるようだ
スピードくじとも
いうそうな
アナログなスピー ....
かがり火が灯る冬の夜
どこかで
誰かが泣いています
寒々とした出窓に置かれた
ピエロのオルゲエル人形
1ミリたりとも動くことはありません
ネジを巻かれたのは
いつだったか
もう思い ....
{画像=120107114152.jpg}
春になっても
その球根は芽が出なかった
「おばあちゃん、これ、フリョーヒンだね」
知ってるよ
フリョーヒンは時々現れるんだ
僕が働い ....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ....
アラガイsさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(99)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
みづかき
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そらの珊 ...
自由詩
5*
12-2-17
さまよう鬼
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そらの珊 ...
自由詩
3+*
12-2-14
人間樹木
-
そらの珊 ...
自由詩
9*
12-2-1
三重奏
-
そらの珊 ...
自由詩
10*
12-1-27
海と海
-
そらの珊 ...
自由詩
9*
12-1-25
謎くじ
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
12-1-17
かがり火が灯る冬の夜に
-
そらの珊 ...
自由詩
16+*
12-1-10
百年球根
-
そらの珊 ...
自由詩
11*
12-1-7
しょっぱい宝石
-
そらの珊 ...
自由詩
9*
11-12-21
1
2
3
4
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