すべてのおすすめ
朝
ひかりが窓際に
座る
僕はこの町と
友達になれない
昨日の切符
ぬかるんだ抜け道の足跡
君のセーターに
虎が縫ってある
最近
君に背中を叩かれる
君は ....
好きだった人の
きっと
知らない町にいる
朝
異国の霧のなかを
列車がしずかに過ぎていく
この町に来てから
父の同僚の
娘さんと友達になった
ひとつ年上で
彼女も
不登校 ....
この夏、母の実家で
小学生の従弟に付き合い
泥団子を作った
生々しい泥の感触に
多少
面食らってしまい
思えば、子どものとき
泥をさわるくらい
ただの日常だったのに
今はもう
ノー ....
そうして、
窓に叩きつける夕立ちを眺めていると
心のいちばん深いところで
理解できる
君は何ひとつ
本当のことなど言わなかったと……
ベランダに迷い込んだ
茶色い蛙を
そっと田んぼ ....
キッチンには、朝陽が斜めに入る
僕は眩しくない身体の角度を保って
毎朝、玉子焼きを作る
お母さんは玉子焼きが大好きだから
鶏の無精卵を割るたび
命じゃなくて良かったと思う
有精卵なんて ....
不登校になってから
しばらくの間、
洗濯物を干すことだけが
僕に与えられた役割で
ベランダだけが
世界との接触点だった
その頃、住んでいたのは
閑静な住宅地の古い一軒家
とはいえ借 ....
「何回だって言うよ、世界は美しいよ」
(羊文学「光るとき」)
九月、未明の町は
ひんやりとして
青いベールに覆われている
ずっと乗っていなかった
自 ....
ぼうっと青い炎のなかを
歩いている気がする
すれ違った人と
来世でもすれ違う気がする
行ったことがない砂漠の
夜明け前と
同じくらい青い気がする
会ったことがないあなたの
髪の毛と ....
とても土のにおいがする花壇で
先生は苦しそうな顔できれいごとを並べていた
お母さんは泣いてた
僕はまだ小学生で
マリーゴールドを眺めながら
図鑑で見た
花の構造を思い出していた
茎、がく ....
アラガイsさんの九十九空間さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
虎
-
九十九空 ...
自由詩
2
24-11-28
ルミエ
-
九十九空 ...
自由詩
4
24-11-17
唯一さわれる星から
-
九十九空 ...
自由詩
8
24-9-17
九月の夕立ち
-
九十九空 ...
自由詩
4
24-9-15
僕の「I_was_born」
-
九十九空 ...
自由詩
4
24-9-15
ベランダ
-
九十九空 ...
自由詩
6
24-9-13
まだ眠っているきみへ
-
九十九空 ...
自由詩
4
24-9-12
青い、
-
九十九空 ...
自由詩
5
24-9-11
不登校
-
九十九空 ...
自由詩
12
24-9-10
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する