すべてのおすすめ
雲や水や花ではなく
なんでもない洗濯物の影が
手もとでゆれるのを
じっと見ていた
この季節は
すべてが美しく
時間が過ぎることに
なぜか
得体のしれない焦燥にかられる
公園からは
 ....
消毒液のかすかな匂いがする
毒の気配を消した
いい人がいる
ゆるやかにピアノを弾くように
その人が詩を語る
やさしく
  白い手で
    触れてくる
悪夢から覚めるように
わたしは ....
    
戦後から置かれていた古い水槽は
藻でいっぱいになっている
わたしたちの先輩はそこで深海魚を飼っていた
丁寧に
飼育の仕方の教本までつくって
鮟鱇に名前をつけていた
現代詩
と ....
眠いのだ
嗜眠症というのかな
やたら眠くて
ごろごろと気持ちがいい
人間という生き物がしきりにわしの名を呼ぶが
すこし静かにしてほしい
悪いがきみたちが思っているほど
わしは人間に関心が ....
段差がもちこまれた。
高さ30センチほどの
段差
だ、
が、
今までこのことに、
なぜ気がつかなかったのか。
段差があってはじめて
これまで真っ平らな生活のなかにいたこ
とに愕然とし ....
いえ、あの、わたし自身は自分が詩人なんて思ったことは一度もありません。
詩を書きはじめたのが遅い上、だれかに褒めてもらいたいという意識が
地道な努力よりも先行しまして、
ちゃんとした詩がなかなか ....
目が立っている
女性や子どもや老人の目が立っている
狭い窓から目だけを出して不確かな外を見ている
あらかじめ時が収奪されているその目は
空のどこを見ているのだろう

きっと祈っているのだ
 ....
欧米のプロバガンダ工作によって不当に叩かれ
スポーツや芸術、経済活動の分野からも排斥されているロシア人たち。
その立場から
わたしは
ロシア人による
激烈な怒りを詩に書いた。
https: ....
アラガイsさんの室町さんおすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋へ- 室町自由詩8*22-11-1
降りやまぬ雨- 室町自由詩6*22-10-13
鮟鱇(あんこう)を海にかえす- 室町自由詩6*22-10-8
神様は寝ころんでいる- 室町自由詩4*22-10-3
段差のある生活- 室町自由詩3*22-9-11
自嘲詩人ですみません。- 室町自由詩422-8-18
目について何も知らないけど- 室町自由詩222-4-18
だれよりもやさしく- 室町散文(批評 ...1*22-4-10

Home 戻る 最新へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する