愚かで
弱くて
憎くて
大嫌いで
醜くて汚い
でも
賢く
強く
愛しかなく
全てが好きで
美しくどうしようもなく綺麗
そんな当たり前のことを
ある日
誰もがふと気づける可能性 ....
僕は一つ目の怪物
目が一つしかないから僕は人が嘘をついても気づけない
優しい嘘も見抜けない
夏、君の薄着の向こうを想像した
コスモスが咲いてる丘
君が向こうからやってくるのを今日も待ってる
....
おんがくをきくのにあきたから
文字の海でおよいでみる
文字は静かな刺激がここちいい
肌にあわないときもあるし
おなかにあわないときもある
だけどどれもしずかでしみいる
そんな文字はわた ....
ヒールの音が淑女を物語る 敷き詰められた乙女の華
曲線を趣くままに舞い上がる 愛を香るメッセージの木漏れ日
ヒールからエナメルが艶を躍らせ シフォンのベージュのバラの裾は
両腕を広げたリボン ....
ひとはうまれたしゅんかんから 死にむかってはぐくまれる
死ぬための生 それが真実かもしれない いきるよろこびは死と明暗なのかもしれない
ものごとにはじめとおわりがあるように
人にもで ....
後悔してる?
してない
なら仕方ない
自分で自分にきく
だれもいない海の波のように
陽が落ちて寂しくない訳がない
夏の夕暮れほど影を堕とす醸し煙もない
闇雲に靄が浸透する
陰の陽を見抜けなかった愚かさに
ひたすらに問う
由縁を
故に縁を授かった定め ....
お楽しみ会を楽しめないでいる
キリストもわしの弟子じゃった
月面が皮をめくったので ようやく続きが読める
少し片目くらいの 透き通ったグレイを添付した曙の空の色のページ
わくわくしながら好奇心を胸の中心に 持ち上げてゆく
決して極秘の大人には成れない ....
生きている
やさしいから
目につくことがある
傷つくことがある
こころが折れそうな
日々の機微を
吐き出したくて
みんなときどき意地悪になる
でも大丈夫 ....
ねえ お味噌汁の具って なにがいいと思う 君が尋ねる
そうだなあ なめこや納豆汁 かぶなんかもいいね
僕は味噌汁の中に青汁をいれて飲んでいる 青臭さが消えてのみやすいから
そんな ....
妄想も思い出にしている
おとこに捨てられた、
だからノラ猫になった
夜空をみあげにゃあと啼いては
まんまるお目目に三日月うつし
うろついた夜の街には
千鳥足の奴らがい ....
陽はいつも温かくきみから射してくる
風はいつも穏やかにきみから吹いてくる
それは いつも答えだった
それは いつもYESだった
雨はいつも柔らかくきみから降ってくる
鳥はいつも囀りな ....
愛しかないと言うしかない
11:11も22:22も時計と目が合った
料理上手なエア彼女がいます
嘗て
王国があったとか
そんな話を
あなたの中耳に
棲みついている
遠浅の潮音が
夜毎
瞼の上の白い渚に
刻みつけようとするのだけれど
水分を含んで
重たくなった夏服を
わたし
....
仰向けに憩い柔らかな漂う空気が降りる
爪を研ぎながら清水の滝から醸し出す口づけを貰う
小癪な煩いを植えさせない 穏やかなる囁きを歩く
間接照明の声さえ聴こえてくる 遥かなる温 ....
ブーゲンビリア 七変化ほどのパレットもないけれど
信号機ほど単細胞でもない
久しくあの風景を思い出したよ どこにでもあった
ブーゲンビリア 県花ではないけれど どこにでも咲いていた
....
きみのゆかた姿が見たくって 誘った夏の金魚花火 まつりの雑踏の中に 大好きなきみのうなじ
手と手をつないでぶらぶら歩く でも知ってるんだ きみが想いをよせてるひとは俺じゃないって
いとしの ....
わたしがあなたの手を振り払ったのは
悲しいからではなく
怒りからでもなかった
ただ愛がこの巣を飛び立って、
この檻から去っていくのを見つけたから……
わたしがあなたの手を取ったの ....
あつい雲に夜空は覆われ
月の光がとどきません
それでも夜空をみあげ
かすかな光を探すのです
愛を謡う千の夜がありました
....
女性がやる心理テストだったのか
うれしい時も泣く悲しい時も泣く死ねば泣けない
俺が死ぬと生態系が崩れる
孤独がからまって底に沈んでいる
言葉にならない声でも君に伝わればいい
憂いでも
蔑むな
笑っても
嘲るな
怒っても
憎悪を飼うな
泣いても
己ばかりを憐れむな
楽しめ存分に
できることなら誰かと一緒に
叫べ
耳は塞がずに
....
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