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秋の夜長が静かにこちらへ歩を進めている
もう虫が鳴いている
昼間の入道雲が萎んでしまえば
いそいそと秋が町のあちらこちらに姿を見せる

ところがどうだろう
私はまだ秋の準備ができていない
 ....
低価格が売り
のイタリアンレストランチェーンで
今日も時間を潰している

学校帰りの高校生集団
乳児を連れた家族
帰りに一人で夕飯を食べる会社員

そういえばこの店では
おひとりさま ....
言葉を抜き取ったら
私は
空っぽに
なってしまうのだろうか

愛情を表す表情は?
哀情を表す表情は?
こんなこと誰にも訊けないよ

胸の中に
タイムカプセルを埋めたの
お菓子の空 ....
昨日をかばんに詰め終えた
坂道 秋の木立 四種類の蝉の歌
清掃工場の煙突と浄水場のタンク
ダンスを始めた稲穂たち
鎮守の丘と用水路
高速道路の高架橋
思い出の風景をぜんぶ閉じ込 ....
スーパーマーケットの
タイムサービスで
父が売られていた
お惣菜売場の隅に
さみしそうに立っていた
私が買った
うれしそうな顔をする父に
何か食べたいものはないか尋ねると
 ....
ぴん と張った
木枠の布に
ぷすりぷすり

針を刺す
 
あなたが
毛立て器で撫でる糸面は
決して
綺麗にぼかされることは無く
千切れた
刺繍糸と
毛羽立 ....
波乃さんの自由詩おすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏なつかしく秋になく- 木屋 亞 ...自由詩4*10-9-2
イタリアンレストラン- kauz ...自由詩6*10-9-1
詩を書くこと- Akari Chika自由詩2*10-9-1
夜に歩けば- 橘あまね自由詩910-8-26
タイムサービス- 小川 葉自由詩14+10-8-26
文化刺繍- 鵜飼千代 ...自由詩4*10-7-12

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