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あなたを包むこの空気が
ずっときれいであるように
わたしを包むこの空気が
ずっときれいであるように
名もない朝焼けが
空を包んで 夜明け告げたとき
あなたとわたしは離れずに 同 ....
もうめっきり 僕は北風に吹かれるまま
氷は透明で
投げたその眼差しを 雨にして鎖に編む
僕らは繋がれてきっと離れられない
冬の怯えた心に操られ
思い出が 冷たい雪を解かす頃
....
神様の爪先からこぼれた水が
南極の氷になってアイスコーヒーを冷やしている
ふつふつと白く昇る泡が
46億年の想念とブラックホールを残していく
果てのない黒い海
....
17年 生と死の間を行きかいしていた
広い川の岸辺に佇んでいた
花びらに埋もれていた本を手に取った
沈丁花の香りがする
自分という深い湖の底に沈んでいく花
そ ....