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はるかぜに
もしもうなじがあるのなら
そっと息ふきかけてあげたい
気持ちいい?
ってね
片想い
さえ光ってる春の教室
綿毛を飛ばして届けと願った
綿毛みたいな、
恋の ....
あなたがそんな風に生きて
ほんとうに楽しいのならそれでいいけど
私の寂しい空のすべてが終わらないから
日々が失敗つづきだと感じられるのは嫌
黒いコートを脱げばホッとできた
昔のあ ....
そのとき聴こえた
忘れられそうもない歌声が
いまも僕のこころを波立たせて
夢を追う悲しみをこの身にまとわせるのだ
ときに狂おしいほどの
無力の罪にこのこころを焼かれそうになり
....
詩、
ってさ
過去書いた勢いが
いまのじぶんを萎えさせるよね?
悲しみばかりみえるから
この目を突き刺すナイフが欲しいと
歌ったのは
希ったのは
とあるメッチャゆー ....
彷徨って
彷徨ったことを忘れたくて
風のおくりなはとてもやさしい
早朝
カラスが群れて泣くのを
棄てたいこころを抱きしめながら聴く
教会の庭には
ちいさな噴水があって
....
この盆地の西の山の
てっぺんから吹く風は
なぜか大昔の野生の匂いがする
とおい異国のオレンジ農園に
水をまくホースにさす
錆びどめオイルのいい香り
ではなく
三 ....
おやすみなさいと
満月から聴こえた声は
夕方までの小雪のせいか
虹色の幸運にくるまれてるみたい
ゆっくりと眠れそうで
おもわずおやすみなさいと
ちいさ ....
時計だけ時を刻んで
静けさで我にかえった
やみくもにいいひとになる
夢なんかむかし棄てたし
悪人に夜なるからさ
嫌ってもあたりまえだよ
夢のないふたり凍えて
白いひとふたりだきあう
....
寒い朝となりで眠る肉塊の寝息を聴く部屋 外に雨音
興福寺 阿修羅の像は真夜中も闘うように突っ立っている
いかりとかにくしみだとかねたみとか ほしにいのってけしさりた ....
朝焼けの光の中に立つ影が
まぼろしだったか
夜更かしを楽しむ吸血鬼の集会が
まぼろしだったか
転落だらけの人生で
過去のトクベツだけがキラキラキラリと
泣きたいく ....
堕ちるならふたり並んで
目の前の罪を無視する
夜明けまえ街が泣くまえ
目にみえる闇に震える
津軽弁はなすあなたの
伏せる目をみるときが好き
しろいあさ寒い心臓
しろいいきふた ....
その呪いの
暗い
ほんとうをしっている
赤い血のゆめを吸い込んだ少女
街をさまよう顔のない亡霊
聴こえない声が
君の名をよぶ気がする
しろくつめたいガードレールは
....
街は、君のことが好き。
しんけんに、
みあげればみえる
幾百億、幾千億の銀河系の
白いカタツムリ状の渦巻きたち
星雲と名乗る用意があるものたちです。
街の灯がなんだか深く
ア ....
もうあざやかさにそめあげられた青空が
海に落とされ
凍りつく落下速度の門を
美しく破る波の牙
切り立つ崖の上に立って私の
半生を眼下の海に沈めたい
秋も終わり
歌う虫もいず
....
なのに
たゆたうように月は光りつづけ
あきもせず夜空を見上げる
あなたの横顔が冷たい
聴こえるはずのない
化鳥の鳴きごえがした
なにかを奪い去る甲高い意志
その悲しみを ....