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ハッピーエンドは幸福の始まり

でも幸福の始まりはハッピーエンドではない

終わりは始まりであるのに

始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない


あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。

僕はポンプだ
君を目 ....
にんげんは死ぬまでいきる
あたりまえのことだ

自分はやわじゃない
今までだって
乗り越えてきた

そう たかをくくっていた


食事をする気にならない
何をするにも 上の空
 ....
私は隣のベッドの由香さんをみつめる。
窓際で由香さんのシロツメクサのパジャマが
かすかに上下している。

外を眺めたまま眠ってしまったのかもしれない。
そう思って、ほっと息を吐く。
眠れな ....
日々をすごしていて

ふと、頭をよぎったことを

詩にしようと思い

いつもノートの切れ端にメモしていた


でも、やっぱり

それはナマモノで


この間ノートを開いた時 ....
朝、空を見て
なったばかりの蛙は思う!
高くて広い。
ジャンプしても届かない。

何が空の上澄みなのか?
知りもしないでジャンプすることをあきらめた,

空の高みをあきらめて
下ば ....
芽吹きは全ての緑
やがて水蒸気をまとい雲を作る
わずかな五月晴れも次に来る者たちのため

散る花を惜しむ心は
手をかざす真夏の太陽を待つことの言い訳
あるいは
また訪れる静寂の時への
 ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる

自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
果物ナイフをきみは忘れたの


ドラマの星空が歌を歌うように

ベランダの一人の女を照らしている

それは街明かりなのかも知れない


次の日の公園で

ぼくは他の女とキスをし ....
速められたリズムは
濃紫の草むらへと
向かわせる

込み上げてくるものは
体内の水源

飲み込まれたものは
いつしか蒸発し
すり替わる

虫を殺してしまったら
かたつむりを踵で ....
見えないように 幾つも隠していった
触れないように 何度も遠ざけていた
光よりも 陰よりも 離れた場所に

別れの予感は 互いを追い詰める
傷増やす約束など 出来やしない
つまらない嘘を  ....
日曜日 桜ははけて 古城を囲うお堀の濁水が媚びさえ売らずぬるく照り返す水面の気がよく晴れた正午すぎ
ごくごくささやかに 家庭的なもののなぐさめを求めてスーパーマーケットへペダルを漕いで行く

わ ....
エスカレーターに乗ったらAKB48の特大ポスターだらけ
メンバーそれぞれがアイドルらしさ決めている
化粧品でもと立ち寄っただけなのに

ちょっとびっくしだよね

私かわいいでしょって屈託の ....
ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ

駅ちかのホテルは満室だった
フロントの女の子は親切で色白でかわいらしかった
だけど部屋 ....
冷やし飴
蕨もち
小さな漁船と
おじいちゃん

ゴツゴツした
大ぶりの自転車に
おじいちゃんは
僕をちょこんと乗せて

潮のかおり
おじいちゃんの
仁丹のかおり

引き潮の ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ....
今夜は神日和{ルビ=カンピューリゥ}
神日和{ルビ=カンピューリゥ}は物忌み
神日和{ルビ=カンピューリゥ}の夜は家の外へ出てはいけない
村の年寄りは若者に諭した

けれど若者は
十三日の ....
ねえねえねえってば

私がパソコンの画面指差してるのに
あの人は我関せずとばかりに出かけてしまった

公園の桜でも眺めに行ったのかな

パソコンの画面に目を戻せば何だか騒がしい
う〜ん ....
そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
虚ろな空を切り抜いて

僕らは少し安心する



ボクラトカクノガキニサワルノナラ

ボクハトカコウ




形ないものに

形を与えたのは

先人の知恵だろう
 ....
ちょっと勇気いるんだよね
あたりを見回してひと気ないの確かめたら
ちいさな箱のなかへ素早く潜りこむ

ペナペナなカーテンを閉ざせば
箱のなかにはなんとも顔色悪い薄倖そうな女がひとり

あ ....
小さく芽吹いたポプラが
わたしの背を追い越して
空まで届かんと
生き急ぎます

ナナカマドをついばむカッコウが
雪に赤い跡を落とし
上昇気流にのって
翔けまわるのです

潰されたホ ....
無題遮光の夜

見回しても、夜は遮光の空間
日明かりの推進力は彼の地のオーロラ
犬歯に唾液映える虹の渦巻きにトドマる
蠅の羽音は次元を越えた悲鳴か私の瞬き
妄想は知れぬ運河に堆積するが、
 ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ

夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを

縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
耐え難い過度の緊張と
さながら硬直状態だった心身が今
果てしない時間を超え
開放されようとしている

既に息も絶え絶えとなり
自らその薄命を絶つ手前で
どうにか間に合ったのだ

準備 ....
トキハ ススムさんの自由詩おすすめリスト(266)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハッピーエンド- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
風船2__ーポンプからー- ……とあ ...自由詩14*10-5-9
過程- 森の猫自由詩2*10-5-8
swan- mizunomadoka自由詩2+10-5-8
ナマモノ- くろきた自由詩2+10-5-7
蛙の復習- ……とあ ...自由詩14*10-5-7
次に来る者たちのために- 西天 龍自由詩8*10-5-6
絶対零度- 高梁サト ...自由詩14*10-5-5
きみの誕生日- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-5
睡蓮- within自由詩12*10-5-4
ひみつ- 蒼穹自由詩410-5-3
マーケットプライスレス- メチター ...自由詩7*10-5-2
49番目のひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-5-2
いつもの夜- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-2
楽園- 大木円盤自由詩7*10-4-30
仰角- within自由詩17*10-4-30
坊ちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-4-27
神日和の十三夜- 楽恵自由詩17*10-4-24
家なきひと- 恋月 ぴ ...自由詩23+*10-4-5
大鉄道旅行時代- 片野晃司自由詩2810-3-24
白帯の中年- 自由詩5*10-3-15
うつすひと- 恋月 ぴ ...自由詩17*10-3-1
銀世界に紅- 相羽 柚 ...自由詩4*10-1-27
無題遮光の夜- 瓜田タカ ...自由詩109-11-26
抜くひと- 恋月 ぴ ...自由詩39*09-11-3
進化とは非なる進化- 大木円盤自由詩2*09-5-15

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