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駅前を歩くと
街が
ビルが
私を押しつぶそうとする
私という
正確な座標の
一点を目指して
押しつぶされる
私のそばで
今この街に来たばかりの
かつての
私のよう ....
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる
夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて
やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ
飛行機は飛んでいく
私の知 ....
どうぶつは
おとなになってもなく
うれしいときも
かなしいときも
ここにいるよと
いってるみたいに
にんげんはどうだろう
ためしにないてみると
どうしても
....
ははが
ないている
わたしのしらない
もうひとりの
ははが
わたしのしらない
こえをころして
せなかのむこうで
ないている
しんしつの
きおんが
じょうしょう ....
むねからひばながでる
ぜんまいのおもちゃであそんでいたのは
きのうのことだった
そぼがそれをみていた
それはきのうのことではなかった
さんじゅうねんの
としつきがすぎて ....