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余命半年の神様が背中に憑いている
あなたは上等な木の椅子を買ってきて
部屋の窓辺に置く
神様は名残惜しげにあなたの背を降りて
椅子に座り深くお辞儀する
昼間はいつも窓の外を見ていた
夜 ....
空き地の段ボールハウスが
雨で溶けてる

Krispy Kremeの窓から
それを見てきみが言う

「17になったらあんな家に住むわ」

リビングのソファーで母が咳をしてる

姉がトイレのフリをして
白湯を入れに行く

「電気消すよ。もう寝な」
私は父の手紙をしまう
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」

 ....
終わりの始まりは
10歳になった猟師の息子が
父親の古いライフルで
森の木の枝のフクロウを
撃ち抜いた時だった

息子は父親を振り返り
やったと笑い
獲物から最後まで目を離すん ....
 
エミーの墓の枯れたローズ

学校が終わり自転車でゲートを抜け
墓場で横になれば

誰かがお前を愛してくれる
教室ベランダ紫陽花と
舞い踊った校庭の砂

瞼を閉じてゆれる
きみの前髪
彼岸花が咲いてた辺りに
今は桜が咲いてる

誰かの雨を
涙と勘違いして
逃げ切った

小さく叫んで石壁に
身を潜める
取り出そうとした煙草が
地面に落ちる
うまく拾えない
背後を見る
奴の姿はない
なにが「次はお前の番」だ?
俺は逃げ切った
大金持ち ....
あなたの子孫は
とても大きくなった
世界樹の森で
苗木のように
小さかったのに

投げ捨てた恋の芽は
こんなに大きくなるものか
こんなに

おもかげを残すのか
数年前は
誰かが私を
語ってくれた
私の歌を
歌ってくれた
けれど長く生きたせいか
今はそれも
少なくなった

私が私の
物語を語るときがきた
私の歌を
歌うときがきた

 ....
きみが跳ねると
青と赤のガラス玉が
ぶつかって
カチカチと音をたてた
秋からこっち
そのままの
藻のプールの水面を
ギーチョンが滑っていく
ほら
音楽室の窓から
ツバメが

透 ....
落ちていきそうな音楽に
目を閉じて
その浮遊感に身をゆだねる
落ちていくのに
浮かんでるなんて
私は蜜を吸い
毒蛾になって
篝火に
吸い込まれた
あの冬の雪だるまを
冷凍庫から出して
溶かした
新しい夏を迎えるために
全部
捨てようとした
夜になり
気温が下がると
子供たちの咳は
ひどくなった
地上から浸潤してくる氷水を
順番に舐めに行った
毛布が欲しかった
ただ死なない
それだけの私たちを
地下に閉じ込めて
外から ....
悪魔の森から
ギターがきこえる
お前は
言葉を
やめたほうがいいと
本の外側に立っている
捨てられた帯には
「ここに解凍しますか?」
と書かれている
一緒に食事をするときは
3つ離れたテーブルに座ります

電車はひとつ遅れます

あなたの姿の端っこが
見えてるくらいの所にいます

急に踏み込まれると
うろたえてしまうので
校庭か ....
日曜日のスーパーできみに会って
問題はヒゲを剃ってこなかったことと、それに服がださいことと
まあ色々あるけどとりあえずあわててエチケットカミソリを買ってトイレで剃ったら
すげー痛くて「血が出てる ....
カッコウが火の鳥のまねをしている
帽子みたいに着せかえられれば
よかったのにね
夢中になりすぎて枝から落ちるキツツキの
ものすごい顔
僕に助けを求めて鳴く
カッコウ
わたしが泣き出すと
姉は自分の手のひらにエノキさんを描いて
「もう泣きやみな」と言った
エノキさんは森の木こりだった

中学にあがったとき
両手にマニキュアを塗ってくれた
わたしは水色の ....
 きみを雨が縁取る
 ごめんなさい
話を一つ、でっち上げるために
私の星座が生まれて消える
悲しいと誰にも言えないことが
悲しいことではないと思う
もしも私の半分の
歳のひとに出会ったら
そのひとの下につこう
右手の分だけ ....
一度きりの水を飲んだ
きみにはもう実家もなく
影も知れない
紙切れを全部
宝石にかえてしまって
世界から落とすと

もうひとつの世界では
踊るヒトデが
それを重しに
深海に沈んでいく
思い出の
ダイアモンドは
あなたです
忘れるために
わざとなくした
はるなさんのmizunomadokaさんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
wod- mizunomadoka自由詩722-8-26
ドーナツ- mizunomadoka自由詩919-3-21
star_rosemary_night- mizunomadoka自由詩519-3-14
owl- mizunomadoka自由詩819-2-25
hanged_rose- mizunomadoka自由詩313-7-2
6月- mizunomadoka自由詩313-6-10
午後のサイレン- mizunomadoka自由詩313-3-24
鮮血- mizunomadoka自由詩112-5-23
千五百秋- mizunomadoka自由詩212-5-22
Lullaby- mizunomadoka自由詩412-5-20
mono_pool- mizunomadoka自由詩312-5-19
meteor- mizunomadoka自由詩412-5-17
- mizunomadoka自由詩212-5-6
my_collection- mizunomadoka自由詩112-5-2
地下400- mizunomadoka自由詩412-3-26
deala- mizunomadoka自由詩212-3-11
全部- mizunomadoka自由詩112-2-23
縷々- mizunomadoka自由詩112-2-21
10年だな- mizunomadoka自由詩512-2-20
キツツキと- mizunomadoka自由詩2+12-2-20
姉の魔法- mizunomadoka自由詩1012-2-20
quiet_solitude- mizunomadoka自由詩311-3-29
twenty- mizunomadoka自由詩311-3-25
一月- mizunomadoka短歌211-1-19
fade_away- mizunomadoka自由詩310-5-7
synthetic- mizunomadoka短歌210-4-27

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